ABOUT US
SAC Bros. Company





ごあいさつ
私たちは作品を通じて、世界中の人々にヒュッゲな生活を提供することを目標に、三重県伊賀市に工房を、東京に営業所を構え、2019年から本格的に活動を開始した大阪出身の幼馴染から成るユニット(SAC Bors.Company)です。略してサクブロと呼んでください。
事業内容
・陶器販売
・SNS業務
自己紹介
Motoman (もとまん):陶芸家。自称「焼人 ( やきんちゅ ) 」。これまでに100回近く窯焚きを経験。人生の中の1年間をまるまる、窯の前で薪を燃やし続けてきた事になります。自分の薪窯を築く為、三重県に移住。サクブロの作家です。
Enken(えんけん):サクブロをプロデュースしています。
制作目的
私たちが提案する「ヒュッゲな生活」。
「ヒュッゲ」とは、世界幸福度ランキングで毎年上位である北欧のデンマークの言葉で「人と人との触れ合いから生まれる、癒される暮らし方や時間の使い方」を意味しています。
私たちはサクブロでは、以下の4点を「私たちのヒュッゲな生活」と定義し、商品を日々、皆様にお伝えしています。
1 質が高いモノに囲まれ、長く大切に扱う生活
2 ほっと癒される空間作りを心がける生活
3 家族や友人との時間を大切にする生活
4 自然と触れ合い、癒しを得る生活
様々な商品やサービスが充実し、豊かで利便性も高い現在の日本ですが、私たちは改めてヒトとしての生活の質や日々の幸福を「ヒュッゲな生活」と捉え商品を日々、研究しています。





~ 私たちの道のり ~
私たちは大阪出身のグループで、幼稚園からの幼馴染です。
人生の大半を友人として共に過ごし、時を経て、互いにかけがえのない家族を持ちました。
三重県伊賀市の工房で陶芸家のMotomanが商品を制作しており、東京で写真家のEnkenがセールスを担当しています。
~ 陶芸家・Motomanの歩み ~
サクブロの陶芸作家・Motomanの略歴を紹介します。
1980 大阪に生まれる
2003 大阪芸術大学卒業
2006 大阪府 河内長野市に共同アトリエを作家グループで開設、電気窯を設置
2009 陶芸家として独立
2011 薪窯を知り、各地の窯場を巡って窯焚き修行を重ねる
2013 第64回 岸和田市市展 市議会議長賞受賞
2017 三重県伊賀市島ヶ原に拠点を移し、電気窯・灯油窯を設置
2018 Enkenと共にSac Bros.Companyを設立
~ 私たちの工房 ~
私たちの自宅兼工房を紹介させて頂きます。
陶芸界では「伊賀焼」として有名な三重県伊賀市。
四季を感じ自然と接しながら制作する事ができる、島ヶ原の小さな集落に居を構えています。
自宅兼工房は、3つの建物があり
母屋( 居住空間 )・離れ( 工房 )・土蔵( 将来的に展示場に改装予定 )です。
この母屋は、定かではありませんが… 築150年近いそうで、3年かけて全て自分たちの手でリノベーションをしました(詳しくは私たちのブログをご覧ください)。リノベーションは継続する予定です。







自分たちの手でリノベーションした工房には、ろくろや電気窯・灯油窯などの設備があります。
この工房で一点一点手作りで制作しています。
私たちは15年かけ、資金作りから設備投資や環境整備を進め、日々の制作を通じて技術を磨きつつスタイルや理念を少しずつ固め、展示販売を重ね、たくさんの出会いを経て多くを学び一歩一歩ゆっくりと着実に歩んできました。
住み慣れた土地から伊賀に工房を移した理由は
「薪窯でおもろいもんを焼きたいんや!!」という想いを実現させる為です。
その為に、現在作品を制作している電気窯、灯油窯との違いをお伝えする必要があります。




~ 薪窯に魅せられて ~
伊賀焼とは安土桃山時代に発したとされ、国からは伝統工芸品に指定されています。
伊賀の土と窯を使った最大の特徴が、薪を燃料とした窯(薪窯)で長時間(一般的には72時間ほど)焼いた際、灰になった薪が窯の内部を舞い踊り、作品に付着して溶けて土と融合します。その際、ガラス質の緑色の自然釉(俗にビードロとも呼ばれます)が得られる事です。
大きな特徴として、
薪を燃料にして焼いたものは、二つとして同じもののなく、世界でたった一つの作品になります。
電気窯や灯油窯は薪窯と比べて再現性が高く、工業製品を製作するには有利です。
薪窯の特徴として、再現性に乏しく、こと伊賀焼においては他の産地よりも高温で烈しく焼くという事もあり、工業製品のように同じクオリティのものを提供する事は難しいのです。
しかし、薪窯ならではの「焼き」が出るという大きな魅力があります。私たちは、そこにしかない面白さと価値を見出しました。
作品を製作する過程は非常に多岐に渡り複雑な行程と時間と忍耐が必要ですが、間違いなく「世界でたった一つのもの」になるのです。
私たちが販売しているWORKS#01は、そんな商品なのです。












~ たどり着いた黒金シリーズへの思い ~
私たちが販売している黒金シリーズは、ひょんな事から触るようになった黒土と、ひょんな事から使うようになった釉薬とが相まった、独立当初から一貫して作り続けているものです。相方のEnkenさんも数々のうつわを5年以上使っており、彼曰く緑黄色野菜を利用した料理や、クリームシチュー、パスタのような、彩のある料理には絶妙にマッチする、との事です。
この黒金という名前ですが、鈍く光る黒地に金・銀色が煌く様を表わしているので、それなりにしっくりきてるのではないでしょうか。
焼成時に非常に流れ易いという点と、濃く溜まったところに金・銀色を呈するという特徴があります。元々は割と、薄手でシンプルなフォルムのものを作っていましたが、いつの間にやら… ブ厚く、ろくろひきしたものを削りまくって形作るスタイルに変わりました。
それが何とやらで、深く彫り込んだところに流れた釉薬が自然と溜まり、金属的な風合いが増す事に気付きました。
それから釉薬の調合をいじってみたり、掛け方を工夫してみたりで、今の形に落ち着いています。
色々と試したい事はまだあるので、それはこれからのドキドキにするとして、「ものづくりは一生終わりまへん。」という言葉があるように黒金シリーズの現在地はここ。という事で… お楽しみ頂ければと思います。
お使い頂く際、一度 水にくぐらせる事で、黒地の黒の濃さが一段と増し、ラメが入っているかのように煌く上、釉薬の濃く溜まった箇所の、独特な縮れ具合と金属的な色味が引き立ちます。
このように、水に濡れる事に面白さのある類のものなので、主に酒器に用いていますが、料理、花器、アクセサリー置き、骨壷、メダカ鉢まで、多くの種類の作品を作ってきました。
ろくろ成形したものに削りを施す事が多かったのですが、最近では黒土の塊を刳り貫く事で成形する試みをしています。
石の手水鉢を手に取って酒を呑むような ( ??? )、那智黒石を刳り貫いたもので酒を呑むような ( ??? )、ちょっと言葉に変換するには難しいニュアンスですがそういったうつわづくりに取り組んでいます。
寺社仏閣や青銅器などの造形に何故か昔から惹かれていて、金属的な雰囲気も相まってか、煌黒シリーズのものを展示していると「仏具屋か。」と突っ込まれる ( 性格にはボケですが ) 事もしばしばで、何ともストライクゾーンの狭い類のものだとは思いますが、これからもより一層、掘り進めていこうと思えるものです。
それなりに見栄えするので、贈り物にお薦めですヨ