- SAC Bros. Company
お気に入り 2品目 舟箪笥
しゃース。 あしゃしゃース。
どうもこんにちは。motomanです。
窯のスイッチを入れてきました。 明後日の夜には焼きあがりが確認できそうです。 期待と不安が入り混じりますねえ。
先日、カンナを入れる小箪笥を紹介しました。
今回は…私が1年半ほど探し続けた一品です。
これは、広く舟箪笥と呼ばれるもので、 要は手提げ金庫です。 船での貿易が盛んだった頃に作られ始めたそうです。 舟金庫と呼ぶ事もあるそうですが、どっちが正しいのかは知りません^^ 大小様々で、まさに箪笥といわんばかりの大きなものもあるので(見た目も思い切り箪笥そのものですし) 正確には舟金庫なんだろうな。とは思いますが。
船に乗せる金庫ですから、万が一船が沈んだ場合。 金庫も一緒に沈んでしまっては困ります。 そこで。船が沈没した場合。 扉部分に金具をたくさん取り付けてある舟箪笥は、水に沈んでしまっても 扉の方が下にくる事になります。 よって扉からの空気の漏れが最小限に抑えられます。 つまりは金庫内の空気が逃げないようです。 よって、水に沈んでしまっても浮上してくるというわけです。
ほんまかいな。と思いますが、どうやらそうらしいです。
そういう"用"のために付けられた金具は、舟箪笥の特徴となり つまりは装飾の域まで昇華するのは…作られた物の常でしょう。 かくいう私も、この金具に魅力を感じました。
扉の真ん中に十字の大きな金具がついているものが多いですが。
私のコレはおそらく…舟箪笥としてはかなり珍しいデザインです。
だからこそ安く買えたわけです。
もっともっとゴテゴテしていた方が舟箪笥らしく…魅力があるのですが
安く買えたので…
手づくり市なんかに売りに出かける際、今まではビニル袋に 金庫代わりの空き缶やら。 値札やら展示時によく使う道具類なんかをゴチャゴチャと入れていました。 会計の時や搬入・搬出時に無駄な手間がかかってしまうのがアレで。 ひとつにまとめられるような箱状のもの。 を探し始めました。
最初は普通の手提げ金庫を見てみましたが、道具類は一切入りません。 しかも結構なお値段しますね。 やはり木が好きだな。という事で、木箱を探していたところ たまたま目にしたのが硯箱でした。
一言で言うと裁縫箱のようなもので、硯(すずり)箱ですから。 当然、書の時に使うものです。 硯がはまる穴が開いており、毛筆などが収納できる箱ですね。 値段も手頃?でチラチラとチェックはしてたのですが。
さらにたまたま、舟箪笥というものを目にしてしまったのです。 相場を見てみると…程度の良いものならウン十万円です^^; ならば自分で作るか。と、舟箪笥についているような金具を探してみましたが。 それ自体が稀少で高く…断念せざるを得ませんでした。
と、思いつきでオークションを見てみると、 ちょこちょこと出品があったので、相場確認の意味もあり。 どんなデザインのものがあるのかという確認の意味もあり。 チラシを入れられる大きさが最低条件だったので、大きさを確認したり。 当然値段も確認しつつ… 早1年半が経ったというわけです。
早速色々な物を詰め込みました。スッキリ。