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かめ板

最終更新: 2月29日

他力本願って聞く度

頭の中でハルク・ホーガンがウィ~~~~ってします。

それスタン・ハンセンや。

ってつっこむところまでが一連の流れとなるわけですが

私のシナプスが

何故そのような道筋を作ったのかもわかりませんし

おそらく死ぬまで、この流れは断てないんだろうな。

と、浅からぬ覚悟はしてます。


人間 歳を取るとどんどん壊れていきますね。


どうもこんばんは。

motomanです。


さて

年末年始に帰省した時、こういったものを買って来ました。

ケイカル板です。


正確には、ケイ酸カルシウム板というもので

石膏ボードよりも水や湿気に強く、反り難い

腐食しないという特長があるので

住宅内の水回りの下地に使われる、いわゆる不燃ボードです。

もうかれこれ… 十数年前になりましょうか。

大阪に仕事場があった頃、こんなものを作りました。

いわゆる

手板という、ろくろで挽いた小物なんかを置く為の板です。

桟板( さんいた )と呼ぶ事もあります。

地域性でしょうか?


伊賀へ仕事場を移した時、持って来てはいたものの

別のサイズの桟板がたくさん手に入ったので、それを多用する事となり

棚もそれに合わせて作ってしまったので、持て余していたのですが

今回

ピーンと来たモノがあり、正方形に切ってみる事にしました。

切りました。


実はこの手板、ケイカル板と合板を接着剤でくっつけてあります。

そこには悲しい物語がありますが、割愛して話すと

前に居た大阪の仕事場しかり、伊賀の今の仕事場も

とにかく乾きません。


特に今のような冬場に至っては、ええ感じの削り頃になるまで

ゆうに2~3日はかかります。

大きなものや厚みのあるものとなると、一週間後にやっと削れる。

って感じです。

まじですか?まじです。

大問題です。


私の作り方が最大の原因であるのはわかっていますが、そこはどうしようもないので

板の方に工夫を施す事にしたわけです。

薪ストーブ点けて部屋温めて乾かせよ?

それは

そうです。



ケイカル板の特長は前述の通りですが、それプラス

" 吸水性が高い "

というものがあります。


ピーンと来ましたでしょうか。

そう。つまり

ケイカル板を手板やかめ板にすれば、ろくろで挽いたものの乾くスピードが速くなる。

という事になります。


その吸水性たるや、えらいもんで

触れている土の水分を、ちうと吸う。なんてレヴェルのものではなく

こっちから水分を迎えに行く、否

略奪しに行ってんじゃねえか。

ってなモンです。

ちなみに

ケイカル板は建築部材なので、ベニヤ合板や石膏ボードと同じくらいのサイズで売ってます。

メーカーによる違いがあるのかは知りませんが

910 x 1820mmです。

厚みは確か

5.8.10.12mmくらいで色々あったんやないかな。って感じです。

今回、買ったのは12mm厚のものです。


1枚 1750円くらいやったかな?



何故これを帰省した時に買ったのか。については

伊賀では、市内の色々なホームセンターに電話してみても5mmのものしか取扱いが無かった。

というのと

取扱いしていても、カットサービスに対応していなかった。

という2点です。


カットサービスというのはアレですね。

でっけー機械でキレイにスパッと切ってくれるものです。

店にもよりますが、ワンカット10~20円くらいじゃないですかね。

まあ 丸ノコを持っているので自分で切れば良いのですが

刃が痛むのを嫌ったのと、単純にめんどかったからです。


というわけで

バリを処理します。

ハンド・グラインダーにサンディング・ディスクを取り付け

撫でるようにシュッとするだけで簡単に削れます。

サンディング・ディスクってのは

紙やすりをハリセンみたいな折り方してあるアレですね。

私は別用途で、いつも240番手のものを使っているのでそれでいきました。

今回は300 x300mmサイズと

450 x 450mmサイズにしました。


300サイズのは

友人作家が欲していたので、ついでに買いました。

お遣いついでに、バリ取りサービスもやっときました。


450サイズのは、ほんまは600にしようか迷いましたが

んー 取り敢えず実験してみなわからんな。と思ったので。

大きなケイカル板を使ってやりたい事がピーンと来たのですが

まあ 小さいものからやってみようかと。

これについては、また追々。

大阪時代から持っていた、ケイカル板と合板を貼り合わせたもの

おそらく… 合板のサイズがサブロクだったのでしょう。

ケイカル板の方が飛び出ている箇所があったので

バリ処理ついでに削り落としました。


ダイヤモンド・ホイールに付け替えようとか思いましたが

サンディングディスクでも充分にイケました。

さあさ。

やっとここまでたどり着きましたね。

ここからが本題です。


ケイカル板と合板を貼り合わせたものを300mm角に切ったやつ。

これをかめ板として使ってみたかったんです。


かめ板というのは

ろくろの上にドーナツ状のものを挽き、それに木製の板を押し着けて使う板で

土とかめ板の接着面が広い皿などや、コレのような少し大きめのものを作る時

板ごと外す事で、作ったものに触れずに済むので

歪ませてしまう事なく移動させる事が出来る。

というものです。


だれでも簡単に取り付け可能!なアタッチメント式のかめ板なども売ってますが

非常に高価です。

だから私は、ドーナツを挽いた上に木の板をべちゃと置く派です。

分かり良いですね。



というわけで

実験してみましょう。



足元についているどべは、ろくろを回してる間にも直ぐ乾いてしまい

水を含ませたスポンヂでも拭えないほどです。


裏面はベニヤの合板なので、土で挽いたドーナツにきちんとくっつきます。

これが実は大事な肝で

ケイカル板だけをかめ板として使った場合、吸水性が高過ぎてドーナツとの接着が弱く

かめ板としては使えません。


十数年前に手板として作ったものが、時を経て伊賀まで連れてこられ

優秀な道具へと変化を遂げた瞬間です。


毎回ドーナツ挽くのめんどい

かめ板に足を付け、ろくろの天板に嵌め込む系の方が好きなんや系の方も

ベニヤ部にはビスが効くので、先に足を付けてからケイカル板を天に貼る事で

同じ機能を持つものが作れます。

これは別のものです。

450mm角サイズのケイカル板を使い、直径420mmくらいの大皿のようなものを挽いてみました。


前日の夜に挽き、次の日の午後くらいだったでしょうか。

即是約十二時間後。

確認してみると、接地面の水分が略奪され

自然に剥離しているのが見てとれます。

もちろん、ろくろを挽いてから切糸は使ってません。


実験成功!

期待通り!

と言いたいところですが。

さらに6時間ほど待ち、意気揚々と裏返してみると

接地面のみ、部分的な乾燥が速過ぎたせいで

大きな亀裂が走っていました。

とさ。

とさ。



では流石に終われないので

良き点と悪き点を列挙してみようと思います。


良き点としては

・乾きは確かに速い。

・道具としての耐久性はバツグン。扱いが楽。

あたりでしょうか。


もっと詳細に言うと

私が作るものは、ろくろが下手なモンで

ブ厚く挽いたものをクソほど削る。というスタイルなので

一般的な厚みできちんと挽いたものは、その大小に関わらず

自重が適正であれば、ものすごく有用です。


私も、例えば飯碗やぐい吞みのようなものは

今までもケイカル板を手板として使ってますが、何の問題もありません。

とにかく乾きはめちゃ速いので、使いよう。

って感じです。


口縁と接地面の乾き具合に大きな差が出るので、それがその後の削り作業やらなんやらに影響しないタイプであれば

オススメ出来ると言えます。



次に、道具として。ですが

ケイカル板の特長を思い出してみて下さい。

かめ板として非常に優秀な点があります。

最も大きなものは、反り難い。これに尽きます。

まじで反りません。

これは手板として使う時にもすごく良いです。

木製の一般的なもの、特に合板で使ったものは

知らん間にヒネってます。


次の点は、その耐久性です。

ケイカル板と言うと、石膏ボードみたいなやつね。

と連想される方が居ますが、非常に硬いです。

石膏ボードは己が拳、その一突きで簡単に割れます。

思春期の頃に家の壁を割った経験のある方が居ると思いますが、アレがそれです。


ケイカル板は、たわしを使ってガシガシ洗えます。

多少ぶつけても欠けません。

冬場は私、37℃の湯で作業してますが

その程度の熱も全く問題なしです。


敏感な方は、アスベストという単語を連想するかもしれませんが

今 流通しているケイカル板には、 無石綿の印が押されています。



悪き点は

・接地面のみの乾燥が速過ぎる

この一点でしょうか。


私の場合、大きな亀裂が入ってしまった。と書きましたが

それは

私の作り方が特殊なだけなので、一般的なろくろを挽く方にとっては

無関係なものと思ってもらって良いと思います。



という事で総括。

良くも悪くも、接地面の乾燥がクソ速い。

となりました。


土ものを作っていて、高台は竹ベラで削ぐように削る。

土味命。

だから全体の水分量は均一であればあるほど良し。

という方には不向きですし

私のよう、固めをシュッと削りたいんや。

という方には向いているのでしょう。



私の中のシナプスが手をつなぎ、ピンと来たからやってみた実験でした。


実はこれはオマケみたいなモンで、本当にやりたい事は

たたら作りをする時に有効なのではないか?

というものと

ケイカル板を使ってアーティスティックなものに取り組んでみる?

というものがあります。


これらはまた追って後日。

いつになるか知らんけど。

という事でここはひとつ。


ウィ~~~~

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