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スプレィ・ガン


恥ずかしながら帰って参りました。

どうもこんばんは。motomanです。

いやあ いやあ… 疲れました…

精根尽き果てる。とはこういった事でしょうか。 治ったと思っていた風邪は意外にしぶとく フラフラしたまま作業場へ。 うつろな目で釉薬を掛け 窯に詰めて少しあぶり 帰ってきたのがこの時間です。

実に12時間もかかってしまいました。 アシュラマンの笑い声のような咳が出ます。 明日 私は目覚める事は無いかもしれません。

ちょっと使い方がおかしいですが ここぞ!という時にトラブルはやってきますよね…

私の愛機 アネスト岩田の重力式スプレィ・ガンです。

以前使っていた古いガンでも同じ事があったのですが ここぞ!という…特に大事な窯を焚く時に限って スプレィ・ガンが詰まり、釉薬が吹けなくなります。

その時は急いでホーム・センターへひた走り、仕方なしに中国製のガンを購入。 何とか難を逃れました。 しかし 使い終えた後にきちんと”うがい”しているにも関わらず すぐに目詰まりを起こし、吹けなくなってしまいました。 これが安物の運命か…と、思い切って買ったのがこれです。

アーネストと名付けました。

これまで、実に快適に使っていたのですが ここぞ!という時に…吹けなくなってしまいました。

おいおい…今日どうしても焚かなくちゃあならないんだよ… まじかよ。 頑張れよアーネスト!

現実逃避すべく、とりあえず煙草に火を点け これから取るべき行動を考えました。

1. またもホーム・センターへひた走り…安物を購入 2. 陶芸仲間に借りに行く 3. 人生的な意味も含め、もう全てを辞めてしまう 4. 何とかする

1が最も簡単で現実的でしたが 昼を過ぎて体調が悪化し、片道30分かけてホーム・センターへ行く気力も無く また、安物とは言え4000円はくだりません。

2も1と同様… 借りられたとて、片道45分かけて車を運転できる気がしませんでしたので…却下となり…

3を選びたい気持ちでいっぱいになりましたが、そうもいきません。

何とかしましょう…

今まで考えた事もありませんでしたが、仕組みを見直してみました。

本体下部にホースを繋ぎ、そこから本体上部を通って 先っちょから圧縮空気が出てきます。 このガンは重力式ですので、この穴に塗料を入れるカップを取り付けます。

ホースを繋いでみたところ、空気は出ますが塗料が出ません。 原因はココにあり!です。

目詰まりならば清掃すれば良いだけだ…そうであって下さいお願いします。と とりあえず、本体とカップのジョイントを外してみましたが…

こんなでけえ穴が詰まるわけねえじゃねえか。ワロス という結果になりました。

ただの目詰まりではないようです。 危険度 LEVEL 2 です。

とりあえず…分解。 そして清掃…

外せる部品は外しましたが、これで直らないとなると… 原因が本体内部にあるという事になってしまうので、お疲れさんです。

と、まあ…その通りになりました。 直にこの穴に水を入れながらレバーを引くも、先っちょから水が出ません。 完全に詰まっています…

もう いっその事自分を焼いて遺作としようか。と思った頃 ふと違和感を覚えました。

どうも握り心地がアレなのです。 今までと比べて妙にカタいと言いますか。

まさか…原因は目詰まりではない !? 追い詰められた時こそ、発想の転換ですねえ。 そういえばこの、レバーの前についているボルトは何の為だ…?と考えました。 そして閃きました。

パッキンが破れているのではないか!と。 そして同時に思いました。 パッキンの破損であった場合…パッキンなんて予備があるはずもありませんから お疲れチンです。 再び…窯に入って焼かれてしまおうかと思いました。

危険度 LEVEL 3 です。

とりあえず分解… レバーを取り外してみました。

新たな部品が目に入りますねえ。 金色のこいつはどんな役目を担っているのか!を考えました。

ああ。なるほど。 この金色のこいつが レバーを引く事で作動するわけだな。と思い、そして閃きました。 握り心地の違和感の原因はこいつか! ニードルに何かが固着して動かなくなっているだけなのでは!と思うと同時に

あれ? そういえば…”レバーを引く”という動作で圧縮空気が出るわけで… その勢いに引っ張られて塗料が霧状になって出るから… カップの取り付け位置が本体前面にある理由は…?

…解決いたしました。 そして思い出しました。

レバーを引けばニードルが後方へ下がり 塗料が先っちょへ送られるんです。 レバーを引けばニードルが下がらないといけないんです。 握りの違和感も納得できました。

ただ、私の記憶力が悪いだけでした…

では早速。と レバーの引き代を調節するネジを外し、バネを取り出してみる事に。 …どう調節しようにも、ニードルがピクリとも動きません。 こいつあ…ニードル自体を耐水ペーパーで研がなければならないのでは…?と思い立つも どこをどう見ても…ニードルを外せる構造に見えません… だって金色のこいつがいるんだもーん。ってなもんです。

本体をよくよく観察してみると…まあ当然鋳造ですから割り跡が見られます。 いや…これ…組み立て時にニードル挟み込んでるんじゃあねえのか。 ( おそらく ) 溶接されている ( であろう ) 本体を…分解する事はできんぜ… お疲れチーン。 となりました。

危険度 MAX です。 窯に半身を入れている2分後の私の姿を想像しながらも…必死で考えましたよ。

ちょっと待て。 レバーの前面にあるこのボルトは…ニードルを固定する為の物である事はわかった。 そこを締めて固定しているにも関わらず、ニードルが下がらないのはどういったわけだ…?と 調節ネジもボルトも取り外し、ニードル自体に問題が無いかとチェックしようと思いました。

ウゴキマス。 ニードルが動いています。

意味わかんねええええええええ ニードルが動くという事はニードルの動作自体に問題は無い。 しかしながら ニードル固定ボルトを締め、調節ネジを最大限~最低限まで試してみてニードルが動かないとは… 意味わかんねええええええええ

と、それではどちらに問題があるのか。と思い 固定ボルトを締めた状態で、調節ネジを最大限~最低限まで再度試してみました。 ウゴキマセン。

まじかよ… 調節ネジでもない…固定する為のボルトに原因があるだと…?

調節ネジを最低限の締め具合にしておき、固定ボルトを完全に締めてみました。 動きません。 ほんのわずかに固定ボルトを緩めてみました。

ウゴキマシタ------------------------

なんで調節ネジがついてんのに固定ボルトで調節せなアカンのじゃ…と思いながらも ホッと胸を撫で下ろし…

レバー ソノママ。 ニードル ウゴカナイ。
レバー ヒク。 ニードル ウゴ------------------------------------------ク!

かなり嬉しかったのでもう一度言っておきましょう。

レバー ソノママ。 ニードル ウゴカナイ。
レバー ヒク。 ニードル

ウゴ------------------------------------------ク!

YES! タカス YES! オブリガ---------------------------------ド YES!

こうしてアーネストは息を吹き返し 私は一命を取り留めました。
プシュー

実に1時間にも及ぼうかという…長い長い戦いでした。 今の私なら、全国のチビッ子にこう言えます。

あきらめたらそこで ( 人生 ) 終わりですよ

結局ここから釉掛け開始。 午前中は素焼きにサンドペーパーをかけ、最後の処理をしていたので 随分遅くなりました。

体調は…みるみる悪化の一途を辿り ああ。いかん。 これはマジに遺作になっちまうんじゃねえか的な発想が頭をよぎりましたが 釉薬を掛け、窯詰めをし終えない限りは焼きあがりませんから。 遺作にすらなりません。 遺作になろうがなるまいが、とどのつまり”やりきらないと”駄目な状況なのでした。

そんなこんなで 体力も気力も思考能力も使い果たしてしまった一日でしたが これだけ長い日記を書けているからには きっと明日も私は生きているでしょう。

これは前に出席した、高校の同級生の結婚式の二次会でビンゴった 宝くじ10枚です。

さすがに…明日は一日休もうと思っているので、当選結果でも見てみようと思います。

明日以降、ブログの更新が無ければ 召されてしまったか 1等当たってペペロンチーノ食べにイタリアへ遊びに行っているか

まあそのへんだと思ってください

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写心

2019

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