
SAC Bros. Company
三者三様取捨選択
夜の冷え込みがより一層、深さをたたえ 生きているはずの草木でさえ 冬が終わるまで 春が始まるまで ただ しんと 細く長く呼吸しているような気さえする… なんちゃらかんちゃら
寒いッスわ。
どうもこんばんは。motomanです。
ここらは典型的な盆地になっているので 放射冷却というのにやられます。
昼間は割と柔らかい陽でも 朝方の冷え込みはパないです。 2年目 の冬。
勝つのはどっちだ。
まずはこの 3つ 。 全て同じ、いつもの釉です。
あ、あと縮れ。 釉の濃いところがクシャっと縮れます。 電気窯での酸化焼成です。
電気窯での酸化焼成です。
縮れはより多くなり、全体的にマットな仕上がりです。
これは灯油窯での還元落としで、電気窯でいつものように酸化焼成したものを焼き直したものです。
その質感から、残念ながら器に使用するには… 多くの課題が残ります。
見込みの写真を撮るのを忘れました。 明るい未来を有する若人の元へと旅立ったので もっかいやった時に撮ろうと思います。
いつもより高温だった為、流れが烈しく 溶岩のようにぐちゅぐちゅに沸きました。 これまた 器に使うには多くの課題を残します。
今 考えているのは、内と外とを別の釉で掛け分ける事くらいです。 ある程度の指標はあるので、結構良い線いけそうではあります。
やはりマンガンと鉄が面白い。と感じます。
今までは フルモデルチェンジを頭に幾つか浮かべていましたが マイナチェンジが大事なのではないか。と改めて気付かされる場面があり しばらく これらを煮詰めていこうと決心しました。
もう 2年 ほどになりましょうか。 この土を使って色々とやっては心を折られてきました。
拙作ながら おお。これ良い。と思えるものが幾つかあったのですが その再現性の乏しさ ストライクゾーンの狭さに挫折しそうになりましたが 薪で焼きたい。という拘りを一度捨ててみる事で 面白い向き合い方が出来そうな気がしてきました。
それに合った造形はきっかけすら掴めてませんが 姿勢と焼き方はだいたいわかってきたので、これまた煮詰めていきたい類のものである事は間違いないです。
最近 ほんと最近ですが ひょんな事で非常に興味深い土との出逢いがあり、それをどう扱いたいか どう扱うべきかを考えています。
耐火度が非常に低く、通常の焼きには耐えられませんが かなりの低温で焼き締まります。 数年前の私ならば じゃあ… 混ぜて使うしか無いな。と即断するか そもそも触らないか、どちらかだったと思います。
どういった造形にすべきかは全く何もありませんが 土に強く惹かれている事だけは確かにわかります。 パッと思い付くところから始めてみようと思います。
一昔前なら、やろうともしなかった事 頭の中で構築されている色々な不純物 捨てたくても手放せないもの 届きそうで届かないもの 棄てるべきが凝り固まったもの
どれを拾ってどれを積み上げるべきか そこらへん、頭が随分と柔軟になったのか 楽に取り組めるようになっている気がします。
金ピカのものを好む方 黒地にちょっと金。くらいを好む方 しっとりとした黒を好む方 三者三様で どこにその着点を求めれば良いかを考えてきましたが 棄てる必要がないのも可能性のひとつ。と大きく捉える事にしました。 ふわりと流れるのも悪くないでしょう。
結局 渋い方向へ突っ走ってしまって 汗臭い土俵でやきもきしてる未来の自分が見えますが
悪くないでしょう