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土鍋のススメ


先日 陶芸に使う物を探しに、100均へ行きました。 毎度の事ながら、何を探しに来たのか自体を忘れてしまい ちょっと時間が経てば思い出すに違いない。と とりあえずトイレを借り、このまま紐づくりができるのではないかと 見紛うほどの奇麗な糞を捻り出しましたが…思い出せず。 ついには、ファブリーズまがいの消臭剤を買っただけでした。

次に使う人の為に…と、それをこの場で使ってしまったら 全てがここで完結してしまう気がして怖くなったので 再び店内へ戻ってガムを買い、それを噛みながら作業場へ向かいました。

どうもこんばんは。motomanです。

”目止め”は、木材を塗装する時にも使う言葉ですが しがないながらも陶芸家ですので…陶芸の”目止め”でも紹介しましょう。 📷先日、てんすけさんの窯を借りて焼成したシチュー鍋です。

土鍋は細かな孔を内包している事で、急激な温度変化に耐えられるようになっています。 目止めは、土鍋の持つそういった特性による…表面の細かな穴を埋める作業で 色汚れや臭いがつくのを前もって防ごう。 細かな穴をデンプン質で埋めましょう。 水漏れしないようにしましょう。 と、そういう事です。 また、細かな穴を埋めるわけですから…強度が増す。とも言われています。

新品の場合 土鍋自体の臭いもあり 梱包していたダンボール等の臭いが移っている事もあり 目止めをせずに料理すると、それらの臭いが料理に移ってしまい… もったいないお化けが出る羽目になるので、しっかりやっておきましょう。

まず、鍋底が濡れていないか確かめます。 直火で熱するので…湿り気のある状態で熱を加えると、割れてしまいます。 濡れている場合は自然乾燥させましょう。

土鍋の場合、8分目ほどまで米のとぎ汁を入れます。 小麦粉でも代用できます。 量については諸説あるようですねえ。 ひとつまみと表記してあるものもあれば、粥を炊きましょう。と書いてあるものもあります。 多大な効果を得たいのであれば、当然粥を炊いた方が良いですが 私は粥が好きではありません^^; 要は…細かな穴が埋まりさえすれば、水漏れしなくなりますから 私の土鍋の場合、とりあえずはとぎ汁のみで試してみました。

時間についても様々あるようです。 粥を炊いて1晩放置して下さい。というものもあれば 弱火で20分ほど煮て下さい。と書いているものもあります。 私の土鍋の場合、試しに水を入れてみたところ 水漏れも見受けられなかったので、20分ほど煮る事にしました。

因みに…フタはしなくて良いです。

その後、鍋が自然に冷えるまで待ちます。 徐冷する事で、細かな穴に染み込んだデンプン質がしっかりと凝固します。 煮沸したからと言って、すぐに捨ててしまわないようにしましょう。

土鍋の扱い方で留意すべき点は、 ・鍋底を濡らさない ・急激な昇温・降温をしない の2点に尽きます。 どちらも、土鍋が割れる原因となるので気をつけましょう… 面倒だなァ。と思うか それさえ守れば良いのね。OK。と思うのかは あなた次第です…ッ 📷と、水漏れもなかったので そそくさと調理開始です。

油をひいて鶏肉を炒め、人参・タマネギを投入し 油が馴染んだら水を入れます。

3~4人分に丁度良い大きさに。と作ってみたところ 水 900mℓ と具材から出る水分で、ちょうど良い量となりました。 ふむ…粘土 2kg でちょうど良いな…とメモメモ。

そしてじゃがいもを投入し、ひと煮立ちさせました。 📷ほんとは赤ワインを使って、じっくり煮込んだビーフ・シチューを作りたかったのですが マニー的な要素でビーフが鶏になり 具材もタマネギ・人参・じゃがいものみで… 腹がクソ減っていたという時間的なアレもあり 結局ルゥを使う事にしました。 涙なしには語れません。 📷コトコトと30分ほど煮込み…フタをして食卓へ運びます。

私は、白飯無しにはシチューを食べられない人なので 白飯を盛った鉢を用意しました。 📷完成です。 最近ワインが好きで…牛肉を鶏に代えた分がスパークリング・ワインに化けました。 意味がねえ…

そして完食です。 ちょうど4人前でした。 じゃがいももホクホクで…美味かったです。

で… 調理してみた結果… 形がイマイチでした。

コンロの火を MAX にした時の幅に合わせ、鍋底の大きさを決めたのですが 掻き混ぜる際、もそっと安定感があると良いな。と思いました。 加えて 胴のふくらみが、掻き混ぜ易さを損なわせていましたねえ。 かわゆいシチュー鍋を作ろう。と、ふっくらとした形にしたわけですが ちょっと考えモンです。

あとはキィですねえ。 フタを受ける部分の事です。 しっかり目に作ったつもりが、そのせいで口径が小さくなり これまた掻き混ぜにくさの一因になってしまいました。

いや、それ以前に 本当に落としブタが最適なのか…?という疑問が頭をかすめました。 被せブタにすれば、そもそもキィは要らないわけだから…口径が大きくとれます。 土鍋然り、急須なども落としブタである理由は…フタの裏につく水滴にあるはずで これを改善できれば…キィの無い鍋が作れるに違いない。と思いました。

他の素材で作った鍋はどうだろうなァ。と考えると 銅やアルミで作られた鍋、いわゆる寸胴は ただ、置くだけのフタでキィの無いものもあります。 陶製となると…施釉の工程でも問題になるし その重み、衝撃に対する脆弱さから…ただ置くだけでキィの無い鍋は厳しいと思われます。

何百年も前からこの形なんだから、そういうモンなんじゃあないの。と言ってしまえばそうです。 色々な人が同じ事に疑問を持ち、色々なアイディアを試してきた事でしょう。 でも、新しい物というのは…そういうのを超えたところに在るんですよね。

私にそれが生み出せるかどうかは…また別の話ですが^^

ものづくり…面白いなァ

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