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居候にわか備前


先日 寝る前にバガボンド 33巻 を読み、 あれ。 そういえば 34巻 はもう出てるんじゃねえか。と思いながら巻末を見てみると 34巻 2010年 秋 発売予定 と書いてありました。

え。 35巻 も出てんじゃねえか…? と思い、古本屋へ行って買おうと思いましたが 見当たりません。 本屋へ行って新書で買おうと思いましたが 見当たりません。

聞けば 連載を休止していたそうな。

まったく残念でなりません。

森 博嗣のスカイ ・ クロラシリーズの最新作が目についたので これを読んでバガボンドを待つか。と ( 失礼極まりない気がしますが、やはり小説と漫画は楽しみ方が違うわけです ) 思い立ち、購入しましたが どうやら 1ページ も読まないうちに紛失してしまったようです。

私の人生、一体何なんでしょう。

どうもこんばんは。motomanです。

陶ISM 2012 への参加が決まり、ケンさんと仁さんと一緒に益子へ向かったわけですが その際 八田さんに頼まれていました。と、仁さんから備前の土を受け取りました。 どうやら近々 窯焚きをされるようだったので、図々しくも 私も何か入れさせてもらって良いですか ? と伺うと 早速 土を送って下さいました。

喜び勇んで色々と成形しました。 せっかくのアレだったもので、てんすけさんとにえっつさんも一緒に作りませんか。ってなモンで 昨日 貴重な土を 3人 で分け、何だかんだと作った次第であります。

私の頭の中でイメージしていた物を形にすべく、これらを水挽きしました。

備前の土は底切れがよく起こるそうで、使う土を量って小分けし 一つ一つ個挽きする事が多いそうです。 理由は、しっかりと底が締められるからですねえ。

しかし難儀したのが 思ったよりも混合物が少ないな。といった印象の土だったのですが いざ挽いてみると、ところどころに入っている…直径 2 ・ 3mm ほどの小石のようなものが 胴から口のあたりまで上がってきて、それが躯体の厚みと大差ないもんですから 変にテンションをかけると破れてしまいそうになる…という緊張感がありました。

いつものように薄造りにした。というのがどうやねん。と言われればまあ…それまでなのですが。

せっかく入れて頂ける事となったので、一応…私なりに色々と考えました。 備前と言えば 胡麻 桟切 牡丹餅 緋襷 青備前 こげ 玉だれ…と 色々な見所があります。

頭ン中で色々とイメージしてはみたものの 私はいわば、居候のような立場なので…アレコレと焼きに関して注文をつけるのもアレです。 結局のところ… 仁さんにお任せする事にしました ^^;

焼きは仁さんが指揮を執ってやられるので、間違いないですが 備前に明るくない私が成形した品なので、言わば…にわか備前になりそうです。

備前と言えば。 泡立ちの良いビア ・ ジョッキ。 という事で。

ペアで作ってみました。 変な形。

中央の膨らみの下に指が 4本 収まるようにしてあるので まあ…持ち易いんじゃないか。っていう品です。

続きまして。 夫婦湯呑みです。

そう言えば備前の肌って…荒めの土を使っているにも関わらず、スルッとした印象があります。 が 表面を削れば当然、石が爆ぜてこのような肌になりますよね。

ああ。そうか。 備前は出来るだけ削りを施さないように成形するのが常なのかな ?? と想像しましたが 私は一時的な…居候にわか備前作家なので… その両方を楽しんでみる事としました。

口が直接触れるところは削りを施していないので、口あたりは良いと思います。 また 夫婦湯呑みとして作りましたが、大きい方が男性用ではありません。 そんな思い込みは見る側の勝手な想像で

いや、でも じゃあ私大きい方ね。 じゃあ俺は小さい方を使おうか。 という夫婦がご購入されたとして 使い手側の勝手な想像になるわけなので

どっちでもいいや。

…などという、そんな夫婦の姿を想像してみると 表面に削りを施したものと施していないものとでも 好みが分かれるかもしれん !! と思い立ち 削ったものと削ってないものをセットで夫婦湯呑みとしてみました。

思う存分 相談して下さい。 そして コッチのやつもうひとつ無いんですか ? という質問は絶対にしないで下さい。 コッチのがセットだったら買ってたのにな。という言葉もぶつけないで下さい。

土は変われど、やってみたい事は同じなわけで。

備前の土で面取りした、ペアのフリーカップを作りました。 蕎麦猪口にも良いかもしれませんねえ。

と、なれば。 当然コレもやっちゃいます。

鎬を入れたペアの湯呑みです。

面取り同様、石が爆ぜまくって…作業しにくいのなんの。 まあ…その爆ぜる様子が楽しかったですけれど。

さて 思えば私、薪窯焼成した器で飯を食った事がありません。 いかんせん不良息子でありますから、母の日にも父の日にも何もしないのが常で あ、そうだ。 過ぎた母の日と、ギリギリ間に合うかどうかわからんが…父の日のアレという事で 夫婦茶碗を作れば…私もコレを使って飯が食えるじゃないか。と思い立ちました。

うちのおとんとおかん用に作りました ^^

田中家の場合、大きい方はおとんが 小さい方はおかんが選ぶに違いありません。 不在時に…こっそり大きい方を使うおかんの姿が目に浮かばないでもないですが。

高台はこのようにしました。 最近の私の造形傾向として、高台を若干 八の字にする事が多いです。 重厚感と、若干の高級感が得られる気がしています。

花器も成形しました。 狙いとしては…まあ ↑ のペアものと同様、胴のあたりに削りを施さない事で 肌にどのような印象の違いが出るのか。を この 1品 で楽しんでしまおう。といった感じですね。

高台は特に凝るつもりもなかったのですが、何となくこのような形になりました。

どうなんだこれ…

これまた花器。 狙いも同様。 加筆するならば 削りを施した部分のアウトラインのエッジを、 ↑ のものよりも鋭く仕上げてあります。

ツルッと仕上がる ( であろう ) 胴の膨らみ部分は削りを施さず ぽってり感が強調されれば良いな。なんて思っています。

連続テレビ小説みたいな名前ですが。 刳り ( えぐり ) シリーズもやってみました。

以下 3点 、全て花器です。

荒めの土でこのシリーズを作るのは初めてですが 石の爆ぜる感じが非常に良いですね。

いつもの土を使う時とは、また違った魅力が見受けられました。

話の最中、てんすけさんが昨日 お誕生日だった。という事が判明したので 1つ プレゼントする事にしたので、 2つ 作るところを 3つ にしました。

と、にえっつさんも先日お誕生日だった。という事が判明したので… あ、じゃあ もう 1つ 作りましょうか。と訊くと 前に作っていた香合をお願いします。と注文されたので…コレを成形しました。

昨年末、新宿伊勢丹で開催した DAN T"EA に出品し、 SHUHALLY の松村さんがご購入下さったタイプと似た形のものです。

手にした時の重量感を何度も確かめ、フタは開き易いように 親指のかかる部分に深い削りを入れてフィットするようにし 残りの 4本指 がかかる反対側は、オーバーハングにして掴み易くしてあります。

これに仁さんの焼成技術が加われば…ッ クソ格好良くなる事、必至です。

ただ、このタイプのものを薪焼成した事はないので 歪んでフタが浮いてしまったらどうしよう。という懸念は拭い切れませんが ^^;

とまあ…こんな感じで 送って頂いた土、一片も余すところなく 正しく消費させて頂きました。

今月末に郵送し、窯焚き開始が来月頭。 焼き上がりに興奮するのは…来月中旬あたりでしょうか。

まったく楽しみでなりません。 バガボンドもそうですが、備前焼の話

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