
SAC Bros. Company
思わぬ小旅行
引越しの荷物整理があらかた終わりました。 本だけでダンボール3・4箱にもなり… この機会にある程度処分してしまおうかと思いますが もう一度読み直してみたい気もします。 人生の時間は限られているというに 同じものを何度も見たくなるのは… いやはや。
どうもこんばんは。motomanです。
先日の土砂崩れで作業場が無事か見に行った時のお話。 私の家からだと 国道170号線から371号線へと入り ひたすら山道を南下するのですが。 山道に入る、石仏というところで いつもの山道が封鎖され、建設中のバイパスの方へ迂回するようにと 立て看板が置いてありました。
傍に立っていた警備員に 何処で土砂崩れが?と聞くと トンネルの手前です。との返事をもらった。
おいおい…ピンポイントに作業場じゃないか。と
窯が土砂に埋まっている画が頭に浮かび
逸る気持ちを押さえ、迂回路へ。
トンネル手前って何処の事だろうか。
最悪、和歌山側からトンネルを抜ける事ができれば
そこからは歩ける距離なので、和歌山側から作業場へ近づく事にしたのです。
どうやら柿を育てているようで
急な斜面は柿の木一面。
おそらく運搬に使うのでしょう。
小さな小さなモノレールの線路らしきものがありました。
…お金が貯まったらFRのスポーツカーを買おう…
とりあえず目的達成。 石仏からならほんの10分で行ける作業場に 迂回路で和歌山側から入ろうとした結果… 1h30mはかかりました^^;
素焼きの窯詰めだけは終えていたので、
窯のスイッチを入れ、しばし温度が上がるのを待ちました。
結局土砂崩れがあったのは作業場より少し南のトンネリ寄りだったので
結果から言えば…
石仏から来れました^^;
迂回し過ぎました^^;
標高が高く、電線が無いので
およそ日本のようには思えませんが、
カブが昭和の日本の雰囲気を醸し出します。
こうでもしなければ、一生関わりの無い事が多すぎる気がしたまでです。
境内へ入るとすぐ
さざんかの老木がありました。
樹齢500~600年だそうです。
主に
・狛犬
・灯篭
・擬宝珠
・屋根
・仏像
です。
5つありました。
しかしこの敷石。 那智の石もそうだった気がしますが ( 曖昧なので間違えているかも知れませんが… ) 黒雲母を多く含む石が濡れた様が 実に美しい。
表面を水で潤す事で その輝きを増し 水を活かす石なのか 水が石を活かしているのか。 そもそも波にもまれて角が落ち、 自然に磨かれたものであるから 美的な親水性があるのは当然の事なのかもしれません。
黒がその深みを増し、 独立した美しさに変化する様は 唯一無二の黒さであるように思えます。
以前フタものに使った釉薬が、まさにこういった感じでした。
水で濡らす物に用いれば…あるいは
とても奇麗な黒が得られる気がします。
色味は違えど…那智石のような、濡れた濃さを感じます。
何となく立ち寄ってみた場所で発見する美しさ。 ヒントはあらゆるところに散っている気がします。 その欠片を集める事で… そうか。 私の美意識はこういう事だったのか。 ひいては 私という人間は、こういったところに惹かれる人間であったのか。 と、 生きる事の楽しさが 垣間見えるような気がしました。
これから暑さはその厳しさを増していくでしょうが この季節にしか見られないものを この季節に。 1つでも多く目にし、 作る物に反映できれば良いな。と そう思います。
っていう