- SAC Bros. Company
普限窯 一の間 窯出し
若干 風邪気味のような気がしますが 今 風邪を引いてしまうわけにはいかないので 風邪風味という事にしておきます。
どうもこんばんは。motomanです。
今日は楽しみにしていた普限窯の窯出しでした。 とは言え 普限窯の窯出しは少し変わっていて 皆が来れるように土日に合わせていますが 大勢の方々が一気に集まると…ごった煮にしても煮え切らないほどなので 土曜日は一の間 日曜日は胴木。と 2日間 に分けて行われます。
よって 今日は一の間だけでした。
なかなかのものでした。
備前で 5年間 修行した中尾くんと ああしようかこうしようかと相談しつつ やれる事は全てやったつもりでしたが 結果がついてくると…一段と嬉しいもんです。
一の間の造りが備前風なので 備前風のようなものを狙ってみましょう。という ざっくりとしたアレで 赤土を窯変させて遊んでみた次第です。
結果をざっくりと言うと 狙った緋色は大失敗 炭桟切は成功 2つ 用意したサヤは失敗 全体的な焼き締り具合は成功 といったところでした。
南蛮焼のような 淡い黄色も得られました。 次回の窯焚きで再現出来るかどうかがカギです。
普限窯の一の間は意外と灰の量が多く 焼締めなのに…伊賀名物 ・ からたちのような ( ??? ) 狙っても穫れない面白い徳利も出ました。
低温焼成で欠けた箇所が胴にくっつくなどと… 笑えるほどレアなものです。
全体的に土色が良く映えていました。 赤磁土なんていう珍しい類の土を見つけ、何となく使ってみただけでしたが 赤土の焼締めって面白いですね。
残っているものはわずかに数点のみで その色味は黒が強かったです。
藁は私が持って来たもので 確か… 2年 ほど前に入手しておいたものです。 細いものと太いものを混ぜて使ったつもりなので ヒョロッとしたものばかりを使ったから残らなかった。という可能性は否定出来ると思います。
次回は もっと火足の短い炭を使い、再挑戦してみようと思います。
今回の上がりを見て、次回はおそらく 最上段と最下段に詰めるものをさらに選定し 気付いた改善点を皆と綿密に相談し さらに面白いものを狙ってみたいと思います。
低温焼成の焼締めは、ろくろ目がそのまま残るし 土を焼いてます感が強くて面白く また新しい興味が湧いてきました。
そう換言してみると ああ。 じゃあ岸和田にある窯で焼いてるんだから 泉州の土を使った焼締め。とした方が 何かしっくりくるな。というアレで 次回は赤磁土と泉州の土を使ってみよう。と思ってます。
大の大人が 4人 。 焚き口を覗き込み
あれ見てみ。 すっごいなあ。 裏側どうなってんやろな。 ちょっとだけ見てみる ?
とか言ってる姿は まさに陶芸バカです。
火床の磁土の小壺が とんでもなくメタリックな色味になっていて 手入れして持って帰りたい欲が募りましたが 明日までお預けです。
ここだけの話。 ちょっとだけやで。と言いながら 手に取って裏側まで見て かっこええかっこええと言った後 バレないよう、元の位置へ戻しておきました。
皆で感動を共有するが為 先っちょだけやから。とか言いながら 抜いた刀をグッと堪えるこの大人っぷり。
倫理とは一体何なのか。
ひとつ階段を上がった一日でした。
明日が待ちきれません