
SAC Bros. Company
普限窯 窯焚き
火が入りました。
どうもおはようございます。motomanです。
窯焚き始まっています。
前回同様、今回も 早焚きに挑戦しています。
前回の反省点を踏まえての窯詰め。 今回の胴木は火道を設けました。 普限窯では初めての事なので、楽しみな点の一つです。
一の間で低温焼成をした為、窯詰めの密度がかなり濃く 全体的な質量が重く、ダンパーの半分くらいが意味を成さないほどだったので 今回の一の間は質量を減らし、前回よりも 30% 程度少なめに詰めてあります。
それらが影響したのか 前回 ・ 今回のテーマである いかに早く昇温させ、 4日間 でどれだけの自然釉を乗せられるか。というところが見処ですが。 今回、温度計数値でトップ温度を 1230℃ 目標としていましたが 17時間 で達成する事が出来ました。 驚きの速さです。
900℃ あたりまでの炙りでは主に杉を使い そこからは檜で昇温。 私が当番に入った時、既に 1100℃ を超えていて 中の様子を見てみると、結構な量の燠が溜まっていました。
大壺など、火床の根を焼きたい事もあり 昇温させたい事もあり。で 条件が素晴らしく合致したので ロストルを閉じ、焚き口の下に設けてある空気口を全開にし 燠の真横から空気を送り、燠を飛ばして熱量に替えました。
1200℃ 付近の壁にぶつかるかと思いましたが、すんなりと 1時間弱 で 130℃ の昇温を得られ 目標達成。となったわけです。
その後、根を焼く為にそのまま燠を溜め過ぎないようにダンパーをいじり 若干のテカりが見え始めたので、薪を赤松に切り替え 当番交代の朝まで 1230℃ をキープし続けました。
今後は 全力で燠の生産に努め 火道に沿って配りまくるのみです。
20時間 で火前の品がテラテラに光っている様子は見た事がありません。 早焚きでどこまで深いものが得られるのか…は 窯出しの時までわかりませんが 5 ・ 6日焼成に近いものが穫れる可能性も期待出来ます。
デメリットとして想定出来得るのは 火割れや水蒸気爆発などですが 特に問題はなかったようです。 さすが伊賀 ・ 信楽の土。といったところでしょうか。 九谷の磁土も入っていますが 爆発したものは見受けられませんでした。
今までにない焼き方をするのはとても楽しいです。 明々後日の夕方頃には終了予定ですが 普限窯の特長である 自然釉の厚みと透明感がどこまで得られるのか。 楽しみでなりません