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海南窯 ( 仮 ) 空焚き


3年 ほど前…だったでしょうか。 花粉に悩む立場になってしまいました。 マスクをしてもほとんど効果を感じられませんね。

鼻がずるずるです。

どうもこんばんは。motomanです。

先日、和田山くんと共に 再び海南窯 ( 仮 ) へと車を走らせました。 今回のミッションはズバリ。

空焚きです。

天候好し。 花粉のせいか、視界にモヤがかかって見えました。

発注していた雑木です。 2t のうち、どうやらそのほとんどが米松のようです。

ジミー ・ T氏 よりお借りした、レンガカッターで 耐熱レンガを切りたくり、つくにする事にしました。 私達は貧乏なので。 借り物 ・ 在り物で経費を浮かせる他ないのです。

ジミー ・ T氏 に 簡単に指飛ぶから気をつけや。と再三言われておったので、細心のアレで切りました。

また 刃だけで 7 ~ 8万円 本体込みで 20万円 ほどするから、指は飛ばしても刃は欠けさせるな。と言われていたので ( !? ) 和田山くんにやってもらおうと思いましたが、借りたのは貴方だから。という理由で 指が飛ぶ 刃を欠けさせない キレイにサイズを揃えて切らなければならない というリスクの重みに背骨が折れそうになりながら ジュンジュンと切りました。

私の背中は大きくないんだぞお。

しかしまあ 刃と切る物がちょっと珍しい。というだけで、こういった形状のノコには慣れてはいますが 何でも やってみると難しいモンですね。

もう切れます。という、最後に刃がレンガを抜けきるところが上手く出来ず 水を大量にかけてみたり 枕を噛ませてみたりと、色々試してみた結果…

私は石工になりました。

キレイに切りきるコツを体得しました。ありがとうございます。

刃を入れる時と切りきる時 どれだけ対象物に優しく出来るか。が重要なポイントでした。 言わば 前戯とピロウトークにあたるわけですが、多くは語りません。

陶芸を辞めざるを得ない時が来たら、石工になろうと思います。

以前 この窯を紹介した時に書いた気がしますが 不安な点が幾つかあります。 そのうちの 1つ がコレです。

何故こんな事をしちゃったのか… 窯の内部の壁に土を塗ったようで、それがボロボロと剥がれ落ちそうなのです。

ロッジの中に置いてあった、第一回焼成の時のものであろう品に なんぞこれ ? という付着物が目立っていたのは どうやらそのせいです。

棚板にもボロが降り、融着してしまっています。

おやつの時間に五福さん夫妻がいらっしゃり、大さんが棚板に固着した土をキレイに取って下さいました。 ありがとござます。

和田山くんと香菜子さんと私で、窯内を掃き つくと棚板を組みました。

8年間 も放置されていた窯ですので 空焚きついでに、つくと棚板の湿気も飛ばしてしまおう。という話です。

ここで新たな問題が首をもたげました。

内部には 2段 のステップがあり 再奥に 2枚 真ん中と手前に 3枚 ずつ、棚板を置くスペースがあるのですが 和田山くんはそれらの手前に もう 3枚 棚板を置く算段だったようで、いざ組んでみると ステップが無く平らでない上、傾斜が結構ある窯という事もあり つくと棚板の割れ板をどう組んでみても、不安定で危険だったのです。

結局 つくの片方を斜めに切って水平を出す事にしました。

角度を決め、レンガにガイドラインを引くも 六角レンチが無かった為、レンガカッターの 切る物を固定する金具の角度を変えられず… 手で押さえながら切るのも… 和歌山まで指を飛ばしに来たわけじゃあありませんから…

大さんが山を下り、ホームセンターまで走って下さいました。 ほんとスミマセン。助かりました。

そこからは私こと 石工の出番です。

精確に角度を調整し 切る、切る、切る !

この精度 !

撮影アングルを変え。

この精度 !

撮影アングルがバカだった為、よくわかりませんが 切り口は斜めです。

この精度 !

この素晴らしい精度を誇るつくのおかげで、問題は解決したかのように思えましたが いざ組んでみると…棚板の重量で つくが手前に滑り出し、水平はキレイに出せたものの その頑強さには不安が残ります。

接地部をけがき、若干の引っかかりを作ろうか。という案も出ましたが 言うても…一度は焼成をした後でレンガは多少なりとも焼き締まってますし 何より、レンガをけがけるような道具がありません。

色々と考えた結果… ↑ の写真の真中のような案を採用しました。

ロッジの中に 8年前 の土が放置されていて、その中でも特に耐火度の低い赤土と 前回の焼成で穫れた、薪の灰を混ぜたものを作り 空焚きで融かしてくっつける作戦に出ました。

賞味期限を大幅に過ぎ、ワインのような芳醇な香りのするビール瓶を割り それで融着させようか。という話にもなったのですが 柔らかく耐火度の低すぎるガラスより、灰の方がアレじゃあないか。という話になり このような結果になった次第です。

これでもか。と灰が盛られております。

どうせ本焼きの時に童仙房を敷くんだからいいんじゃない。というツッコミは無しです。 考え得る不安要素は取り除いておくのが more better ってやつです。

これが上手く融着したとて 窯詰めの時に邪魔になりそうですけれど。

そう。 考え得る不安要素は出来る限り対処しておきます。

簡易的にトタン板で延長しておこうと思っていた煙突は 窯主の方がドラム缶を繋いだもので延長して下さっていました。 ありがとござます。

ダンパーが無いのなら、煙突の出口を棚板で開け閉めして調節すれば良い。 という事で、このような準備を。

諸々の準備が終わり、いよいよ 8年ぶり に窯に火が入ります。

酒は無いか。と大さんがロッジから探して来て下さった酒を捧げました。 ついでに…大さんのアイディアで 差し入れで持って来て下さった…ウコンも捧げました。

10年モノ の、若干 緑味かかった古酒 ( ? ) 。 本番前の空焚きで 火の神様が悪酔いしてはいけませんからね。

正露丸も添えておくべきだったでしょうか。

空焚きスタートです。

前に薪を整理しに来た時の、白アリが食って腐っているものや 窯を覆っていた蔦など 燃やせるものはなんでも燃やしマス。 カロリィを下さい。

煙突から煙が昇ります。

最初は目も当てられぬほどに荒れていた窯でしたが ようやくここまで来られました。

この窯の最も大きな不安要素。 窯に向かって右半ばに開いている大きな穴。 おそらく…火見穴なのでしょうけれど、何故にこんなに大きいのか。

ボロも振ってしまいそうなので、グラスウールでなるだけ小さくする事にしました。 本焼きの時は、さらにこの上から童仙房で覆おうと思っています。

それだけならまあ。 どうという事でもないのですけれど、致命的なのは 内部から見た際、この箇所が大きく撓んでいて 構造的に見ても…崩れてもおかしくねえなこの野郎。って雰囲気を往々に醸し出しているところです。

曰く 構造的に問題のある窯は 1回目 から崩れる。とよく言うそうですよ。との事ですし こればかりは…やってみないとわからないので…

まあ大丈夫でしょう。 きっと。

第一回目に焼成した際、この隙間はどうやって埋めたんでしょうか。 和田山くんとレンガを選ってジェンガをしてみましたが アールの部分に上手くハマるピースが見つかりません。

レンガを立て、長手を切る事は出来ませんし これは困ったモンです。 似たレンガを買えば済む話ですが、忘れてはならないのは 私達は貧乏である。という点です。

とりあえず…空焚きなのでこのままいっちゃおう。という事で。 こんなにたくさんの空気穴、見た事ありません。

新聞の燃えゆく様が格好良かったのでパシャり。

窯の周りを片付け、多くの不安を抱えながらの窯焚きとなりますが 火が入っているのを見ると 心が奮い立ってきます。

煙突の長さは OK として 径が若干不安でしたが、窯の傾斜が充分にある事もあってか 良い感じの引きが見られました。

写真では私の体から魂でも吸い取られているだけのようにも見えますが、 煙草の煙が引っ張られているんですよお。

8年分 の湿気を含んだ窯から 水分が蒸発し始めました。

夜も更け、空焚き終了。

安全に鎮火させる為、軽い耐火レンガにノコを入れ 隙間をあらかた塞ぎ、カオリンウールでしっかりと目止めしました。

次回、ついに窯詰めからの本焼き開始です。

私は今まで、喜楽窯と普限窯で窯焚きの基礎を勉強させて頂きました。 アメリカはサウスダコタで薪焼成しまくった和田山くんと一緒ではありますが ハナから窯焚き終了まで…一連の流れを全てナビゲートするのは初めてです。

空焚きをしながら どういう土でどういう焼きをし どういう品を獲りたいのか。 お互いの目指しているものについて… 火を見ながら、そんな話をするだけで 私の未来にも静かに 小さな火が灯りつつあるような気がしないでもない そんな夜でした

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陶芸や写真を通じ世界中の人々にヒュッゲな生活を提供すべく三重県伊賀市に工房を、東京に営業所を構え、2019年12月から本格的に活動を開始したユニットです。


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