
SAC Bros. Company
穴窯 1 / 3 日目
北海道で開催されている
うつわチャリティーマーケット OneLove
ありがとうございます。
陶芸というジャンルで制作をしている人達の作品が集まり それらを見んが為に、多くの方が足を運んで下さり 沢山の作品が売れました。 その代金は全額寄付となります。
私達も、より一層ガンバリマス。 被災地の方々、支援する方々。 共にガンバリマショウ。
どうもこんばんは。motomanです。
昼から SAV へ行き、作り溜めていた物達を窯に詰め 素焼きをしてきました。
夕方から喜楽歩へ行き、穴窯の当番です。
朝から当番をされていた、八田さん ・ オチルさんから引継ぎ
いざ。
穴窯焚きです。
今回から、生徒さんから有志を募り 一緒に窯を焚こう。という事になり 女性陣が腕を振るって下さいました。
粕汁です。
さすが、栄養士として働いてらっしゃる…味噌を使わないのがミソな一品でした。
シャケが特に美味しかったです。
ごぼうのかき揚げも最高でした。
壁無し ロストルの改良 を施したせいか…気温も影響するせいか 怖いくらいに…すんなりと昇温し 窯焚き開始から 16時間後 に、 1000℃ を超えました。
早いデスネ。
バチバチと
燃やされる事に狂喜しているような声を上げ、
迎える火は、それに呼応する様に踊ります。
これらを 男手 4人 で、数メートル離れた場所へ積み直すだけで…大変な作業でした。
被災地での復旧作業を想うと…尋常ではない労力が求められます。 直接的にそういった作業に従事している方々には ほんと頭の下がる想いです。
OneLove では当初 売れ残りは返却する。との事でしたが 被災地の方からの 器が足りない。とのツイートを受け、売れ残りは そのまま被災地に送り、物資援助という形でお役に立てる事となりました。
" アキレスと亀 " という映画で、屋台のおっちゃんが 「 飢えている人に芸術なんて必要ではない。 ピカソの絵とおにぎりを目の前に差し出せば どちらを取るかはわかりきっている事 」 というシーンがあります。
それについて色々と考えていましたが、その答えがようやく出せた気がします。
現地で復旧を支援する方々が居れば 復興に向けて行動を起こす方々も居ます。 普段通りの生活の中、現在の日本に必要な事を考え 微力ながらもそれらに取り組む方々も居ます。 日本の経済を支える為、自分にできる事をこなし 間接的に支援しようとする方々も居ます。
私は、器を作ります。
人それぞれに役割があるように それぞれが担う仕事にも、役割があります。
直接的な現地での支援は、継続的に必要な事項であるけれど 被災地の方のツイートにあったよう 私達 作家の作る物達が必要になる時が、必ず来ます。 それは、復興への一端を担う…大事な役割です。
芸能やエンターテイメントだって 未だその時ではないかもしれないけれど。 求められる時が…必ず来ます。
被災し、作業場や窯が大きな害を被り 制作活動すら出来ない状況にある陶芸家の方々も、沢山いらっしゃいます。 私は震災後も、以前と変わらず制作出来る状態にあります。
当初はその事に対し、少なからず不公平さ ・ 負い目のようなものを感じていましたが そうじゃあない。 器を作っている人だって、器が必要なんです。
今は自分が必要な器を制作出来ない状況下にありますが また制作出来る日が来る事を信じ、復旧 ・ 復興に向けて活動されています。 今 日本に必要なのは、そういう力。
震災がきっかけになったのは悲しい事だけれど 失ったものは大きいけれど 得た事は力に満ち満ちていて 大きいものだと感じています。
器が必要だ。と叫ばれ始めた中 今がその時なのかは判断がつきませんが
物を盛る為の器 水が漏れない器 使い捨ての器
器は器だけれど 心をも満たすような そういった機能を併せ持つ、力のある器を使えば 人はもっと自由になれる。
そんな気がしています