
SAC Bros. Company
長崎 3日目 1 / 2 FATMAN
明日と明後日は時間が掛かりそうですが。 身体的には楽な日々となりそうです。
どうもこんばんは。motomanです。
3日目 に突入です。 まだまだ終わらんぜよ。
私達の最終目的地は離島に在るので 波の高さが 50cm 風力 5m / s を超えると船が出ず。
運を天に任せるしかないわけですが、その天が厚い雲に覆われています。
台風の進行速度が予想より…かなり遅かったようで
一応 予備日を設けていたのですが、この日がその予備日となり
市内へと観光へ出掛けました。
B-29 が投下したプルトニウム型原子爆弾、通称ファットマンです。
長さ : 3.25m 直径 : 1.52m 重さ : 4.5t
エネルギィの内訳は
爆風 50% 熱線 35% 放射線 15%
地上 500m で起爆
1945年 8 / 9 当時の長崎市の人口が 240,000人
1945年末までの被害者数
死者 : 73,884人
負傷者 : 74,909人
170m / s で長崎を襲った爆風は全てを吹き飛ばし 2000℃近い熱線で焼き尽くしました。
爆心地では人骨とガラスのビンが一瞬で解けてくっついたものが残っていたり
1km 近く離れた民家からは、投下された時刻 11 : 02 を指したままの…壊れた掛け時計が残っていたようです。
隣接する、国立長崎原爆死没者 追悼平和祈念館に水が湛えられているのは そういった理由からです。
曇天の下、ゆるやかな風に呼応し
小さな波紋を繰り返し形作る水面が
なんとも形容し難い哀しみを湛え
留まる事無く押し寄せてきます。
その地域を象徴する。という意味としては、オベリスク ( 記念碑 ) ですね。 オベリスクの元来の呼び名はテケン。 意味は保護 ・ 防御。
再びあのような事が起きぬように。という
戒めの意味を持った記念碑。
1945年 に入り、米国は空から 原爆の威力や広島へ投下した事実などを書いたビラを撒き 長崎から撤退するよう、また 戦争の中止を勧告しました。
元を正せば日本から仕掛けた侵略戦争です。
どこに正義があったのか、果たして…そもそも正義なんてものが存在していたのさえ危うい第二次世界大戦。 残ったものは何だったのか 遺すべきものは何なのか。 残された者は…
祈念館の中には、生存者の当時の想いを綴った文面が保管されています。 そこに設置してあった デジタル掲示板が指し示す数字に衝撃を受けました。
原爆が投下された日から、現在の日時が刻み続けられ その横には原爆によって死者の数がカウントされています。
放射能で
現在もなお、死者の数は増え続けているのです。
その裏にあるのは欲でしょうか。 欲は自制できるけれど 業は自制できません。
貫くべきは業であり 自制すべきなのは欲だと。 私は思っています。
業は掘り下げ、欲は己の裡に押し留める事。 日本の民族性かもしれませんが、私はそれが美しいと感じます。
業にも質があり、 Low へ傾くか Chaos に傾くかは…また別の話。
女神転生の世界観も、おもしろい思考材料になりますね。
天へと突き出された右手は原爆 水平に伸ばされた左手は平和を意味しています。
私ならどういった形にするでしょう。
きっと 足を踏ん張り、その胸で落ちてくる原爆を受け止めようとする 決意に満ちた、凛とした表情の女神を作ったと思います。
力強さを表現する為に男性をモチーフにしたそうですが それじゃあ… カに対抗出来得るのはカである。と そう言っているように見えます。
まさに戦争そのものじゃないですか。
哀しいですよね。
男性を作ったとて ライダー1号 藤岡 弘みたいな顔にはしなかったと思いマス。 近くで見たら仕事が結構粗いし。
お前は何様だ。って話ですね。
ずんばぜん。
まあでも
造形に関してはそう思いました。
重い気分を払拭しようと…
車を走らせました。
ちゃんぽんは SA で食したので、もういいや。って事で 食べログで長崎市内の 1 ~ 3位 のとんこつラーメンを食べ歩く事にしました。
一発目はこちら。
点と書いて " ともる " です。
ラッキィな事に、平日はやっていない
この日 20食 限定のラーメンがあったので…これは何かのアレか。と
注文してみました。
私。 大阪に住んでいるからかもしれませんが、ラーメンは高いモンだと思っています。 立地がアレだからラーメン本体も高くなる。というのはわかるんですけれど 1杯 800円 を超えだすと…それなら別のモン食べようや。ってなります。 1000円 近いラーメンも珍しくないですしねえ。
そんなわけで 外食でラーメンをチョイスしない私は、味の良し悪しがイマイチわかりませんが 感想としては ちょっと濃かったですね。
でも細麺と豚骨スープは好きなのでペロリといっちゃいました。
マー油ってのが入ってるそうです。
調べてみると…
ニンニクを揚げ、その香りを移した油だそうです。
へえ。
私の感想。 黒は香りが。 白は後に残る風味が…いかにもトンコツトンコツしてますね。って感じで良かったですね。
点よりも薄味でしたが、もうちょっと濃くても良いな。なんて いっちょまえに感じました。
意外にラーメンにうるさい男なのかもしれません ?
私の胃はどうかしているので 麺類を食べても、ほんとすぐに腹が減ります。 最高記録はパスタ 500g を食べ切り、まだ食べれるな…という塩梅です。 どうも麺に強いらしいです。
魔界塔士 S・A・G・A 風に言えば ○麺 です。
すでに 15時 近かったので晩御飯がすぐそこでしたが
食いながら腹が減るモンで、替え玉を頼んで白スープで頂きました。
いやいや
そうそう。 大阪は海も川も ( 川はかなりマシになりましたが ) すごく汚いんです。 長崎は海も川もとても奇麗でした。
やはりこれは… 水を欲した…戦争の残り香がもたらした環境なのでしょうか。
ここにもスリットができるように石の板が斜めに設置されていました。
当然、 GL ( Ground Level ) に水平に床があるわけですが
川の袂に階段が設置されている為、高さに差が出ます。
そこをこんな仕上げにするとは…オシャレですな。
長い長い鉄板を立て、そこから伸ばしたアングルで外壁となるガラスを留めている形でした。 しかし これだけのガラスをほぼシールのみで留められるって、すごいモンですな。 ガラスの厚みは 15mm くらいだったと思います。 これだけ大きいと…ものすごい重さですよ。
中にはでっけ---------------ロールカーテンがたくさんついていて
それの上げ下げのみで明るさを調整する感じでした。
長崎市はお金持ちですなああああ。
さくは疲れが溜まり、眠気がリミットを越えたので 独り 車に戻り、睡眠タイムに入りました。
私と鳥さんは
絵画はよくわからんよなあ。なんて言いながら、展示室へ向かいました。
まさか長崎まで来てこんな出会いがあるとは思いませんでした。 鴨居 玲です。
JOJO立ち の原点はこれなんじゃあないか。と思ってしまいます。
鳥さんと すげえなすげえな。と連呼しながら歩を進め 常設してあるスペイン絵画を観て思わず笑ってしまい ( 鴨居 玲の絵を見たすぐ後だから仕方ありません ) 学芸員の方に睨まれました。
図録を買おうと思いましたが、鳥さんが買ったので 私は一番気に入った、この絵のポストカードを購入しました。
別なのをもっと観たいですね。
ここもスリット状に組まれていました。 徹底したデザインですね。
エントランスの中に吊られていた幕も、透過性のある布を使用し 書いてある文字も真っ黒ではなく 少し灰色に近いような色でした。
いや、このこだわりようは…ちょっと感動モンですね。 ショップも設備もとても奇麗で 受付のおねえさんの対応も丁寧で洗練されていて…参りました。
こういった空間はなかなか無いですね。 素晴らしい。
設計したのは誰なのか…おいおい調べてみようと思います。
禁煙でなければ…満点でした。
残念 !
この後に向かったのは… ヒントはこのおじ様です。
長崎に行ったら誰しもが行くであろう…花園です。
といったところで今日はこのへんまで