- SAC Bros. Company
#4 聖剣エクスカリバール
伊賀での会議を終え、先ほど帰阪しました。 二人展の搬入を間近に控え、その準備の為に帰ってきたわけですが 一言。
疲れた…
どうもこんばんは。motomanです。
何の授業で。かは忘れましたが J ( ジュール ) という単位を習いましたね。 仕事量を数値化したものなわけですが それはあくまで机上の空論というやつで いわゆる計算値であり、それ以上でも以下でもないわけです。
田中が持ち合わせている破壊量の単位を、タナカジュールと名付け 健康でやる気に満ちた田中が計算上、一日に発揮できる破壊力が 100TJ だとすると 日を追うごとに減っていきます。
とてもではありませんが この一週間弱、私が毎日コツコツやってきた事は 一人の人間がやれる仕事量を遥かに超えていました。
今 こうして実家の自室でキーボードを叩いておるわけですが 今の私には 2TJ くらいしか残ってません。
最初の状態を知っている人からすれば、この状態ですら感動モンです。 私がこの家の中で最も快適な場所にしたい。と願っているキッチンとダイニングです。
家の中のものを処理し終えました。
ここです。 先が長え。
付け加えるならば 家がデカ過ぎる。 やる場所が多すぎます。
繰り返しになりますが、私は確信しました。 朝から晩まで独りでコツコツやるべき事ではありませんね。 が 大工を雇える金があるはずもなく 答えは至ってシンプルで やるしかない。 です。
鳥さん夫婦がバカンス気分で手伝いに来てくれました。 まともな食事がこれほどまでに有難いとは… いやはや。
そんな彼より信頼できるのが バールです。
これは小型のバールで、いちょうの形になっているところが素晴らしく どんなに小さな隙間でも、トンカチで打ち込めばグイグイと入っていってくれます。
小型バールである程度の隙間さえ作ってしまえばこっちのもんです。 この 2つ の道具はテナント屋なら必ず持っている、マストアイテムってやつですが この数日で鍛えられ そんじょそこいらのテナント屋といい勝負できるんじゃねえか。と 身に付けたバールさばきに自信を持つ事ができました。
この 2つ があれば豚に用はありません。 何と対峙しても怖くありません。 私の中では… もはや聖剣クラスのアイテムです。
聖剣エクスカリバールを手に、私は壁と床を破壊し続けました。
テコの原理に心から拍手を贈りたい。
梁に打ってある金具の形状を見ては ここに囲炉裏があったんかなあ。とか 床下の土間の状態を見ては ここに竈 ( くど ) があったんかあ。とか 昔の事が偲べて… 面白いもんです。
とは言え 壁を破壊した中に扉がある。って うそやろ。 忍者屋敷的なノリ ?
ガラスの腰が砕け散りそうです。
ちょうど晴れた日があったので ある程度の太さのものは全て、丸ノコでヴィイイイイイイと切り
ある程度までは真面目にやってみますが 直ぐに飽きて適当に積んでしまう。という これぞ田中クオリティの極みです。
明日は明日の風が吹く。 明日の田中がかわいそうでなりません。
捨ててしまえばそれで終わりですが 生粋の貧乏性なんでしょうね。 それに 木が育つにはとんでもない時間が掛かるもんなんです。 窯を焚く時、バンバン燃やしている薪も 私より長く生きてきた赤松を燃料にしています。
古来より私達の生活に最も密接な素材と言っても過言ではないでしょう。 プラスチックなどで代替品が作られたりしてますが やはり木という素材は良いです。
捨てて燃やし、無かった事にするだけは寂しいです。 色々と知恵を働かせて無駄なく使う心こそが大事な現代なんじゃないか。と思います。
最後に真面目な事を言って締めようと思いましたが、ちょっと無理がありますか。
ほな 一本一本釘を抜いて、建材として再利用したらええやん。って
そこまではできまへん