
SAC Bros. Company
フウジャ
風邪と書いてフウジャと読む。 私はフウジャを引いたかもしれない。
カゼを引いたわけではないので、明日にはどうにかなっている事だろう。
どうもこんばんは。motomanです。
ここ数ヶ月落ち着いていた頭痛が 再発してきた気がしないでもないです。 きっとフウジャのせいでしょうか。
眠らなくて済む薬。なんて大それた事は言いませんが 一時的にでも眠気ゼロになる薬物の類は…無いんでしょうか。
既にある、そういった類の薬物と言えば…
思い当たるのは白い粉…ッ !?
昨日 削り終えたブツ達。
大きめのものの方が削り甲斐がある為、今までそういったものを多く作ってきたフタものですが
小さなものを沢山作ったのは初めてです。
1つ のものを 4つ のパーツに分けて成形、合体させます。
どこで分解できるかわかります ??
無事に焼成できるのかどうかは
シリマセン。
今までに 2 ~ 3個 は脚のついたものを作った事がありますが 自重による歪みが生じた為、慣例に習い 真ん中に支えを残しておきました。
はてさて…どうなる事やら。
環をつけたのは 2度目 です。 以前 作った花器に何となく取り付けた環が悪くなかったので。
焼成で多少歪み、ヒビでも入ってくれれば言う事は無いんですけれどね。
今回作った抹茶碗達のテーマは " 大きさ " です。
ろくろ上でいつもの削りを入れました。
私の釉薬はとんでもなく流れ易いので、これをうまく使えないモンか。と
前に作ったもの以上に茶溜りを深くしました。
形も大きくしたという事は、口縁部から茶溜りにかけての表面積が大きくなるので
底へ流れてくる釉薬の量が多くなる。という事になります。
どうなる事でしょう。
また、口縁部に少し膨らみを持たせ
下唇とのディープなフィット感が得られるような形にしてみました。
これはこれでアレですが、いささかおとなし過ぎる気がしなくもないので。
ゴッソリいっちゃったものを作ろうと…
荒々しさは増しましたが…どうなんだこれは…
おとなしいの対義語が荒々しいとも思えません。
表現しようとするベクトルがズレている気がします。
" 武張ったもの " と " 荒々しいもの " は似ているようで違うものですねえ。 勢いがあり過ぎると、それが独立して成ってしまい " 武骨さ " の特長である二面性を孕んでいないし まして 鈍臭さが感じられません。
いや、でも
コレは焼き上がりが楽しみだなァ。
初めてかきべらを使った鎬に挑戦してみたのですが これは " 鎬 " とは呼べないですねえ。 それはやはり…形のタイプが異質だからでしょう。
陶芸に於ける鎬というものには、丁寧さや小気味良さが不可欠だと思います。 つまりは やはり、荒々し過ぎるのでしょう。
形を発想した経緯で言えば、同質の類ですが いざ作ってみると…形の質が違いました。 これは良い勉強になりましたねえ。
ろくろの上で、いつものように鉋で削ったものと ろくろを使わず ( つまり…同心円ではない ) 作った形と その差異と言いますか それぞれの持つ魅力は何なんだろう。と思って今回成形してみましたが。
幾つか、大事な事が見えた気はします。
手跡を嫌い、同心円で精確に削ったもの。 作り手の息使いそのままを残したもの。
どちらかと言えば、私が日頃作っているものは前者で 人や素材の温かみを感じない。とよく言われます。 それも私。
今回 挑戦した、黙々と形を削り出す作業は 素材の面白さと私の中の荒々しい部分を前面に押し出したもの。と言えます。 それも私。
狙った方向性とはベクトルが随分とズレてしまったようですが 学ぶ事があったので良しとしましょう。
それならそれで 荒々しさのみを抽出しようか。と 表面に付着する沢山の土クズの、どれを取り除くべきで どれを残すべきなのか。 その判断も面白かったです。
また 荒々しさを押し出すんなら…アレやっちまうか !? と 所々、数箇所に穴を開けてやりました。 その穴からどんな風に釉薬が流れ出し どのような金味が出て表情となるのか。
次の窯は楽しみづくしです