
SAC Bros. Company
マエタテ
盆が過ぎ、空気感が変わった気がします。 子供の頃…夏の終わりの夕焼けを見て感じた、どこか切ない空気です。
未だなお猛暑が猛威を振るっていますが、じきに涼しくなるのでしょう。 秋の気配を感じた今日この頃でした。
どうもこんばんは。motomanです。
またまた久々の更新です。 かなりバタバタしていたもので。恐縮です。
色々とありましたが、取り敢えず今日はこんな記事でも。
焚き口の真上から糸の先に錘をくくりつけてぶら下げてみると マエタテの上と下とでかなりの差があります。 ( 一応断っておきますが " マエタテ " という単語は今回初めて聞いただけで サラッとネットで調べてみましたが、正確な表記はわかりませんでした。 " 前盾 " と書くのかもしれませんし、兜の飾りの意味で用いられるのと同じ " 前立 " と書くのかもしれません。 産地によっては別の呼称があるかもしれませんが、まあ… 窯の前面の事です。 今度 忘れずに聞いておきましょう )
信楽の窯はマエタテと窯本体をくっつけて築窯するのが一般的だそうですが 普限窯は切り離している状態で組まれています。
前回の焼成で 10回 。 焚き口に、薪がくべ易いように大きなレンガを嵌め込みますが それがとても頑丈でブ厚く、非常に重い為 マエタテの上部が…徐々に手前に倒れてきたのではないか。というアレで 次の窯焚きに備え、修復する運びとなったわけです。
キャスタで天井を組んだ窯は、おそらく 喜楽窯と普限窯だけではないか。という話です。
事実、内部を覗いてみると 天井の裏側には少しのビードロもついておらず、奇麗な状態を保っています。
また、その形状も非常に特殊なのですが マニアック過ぎるので割愛します ^^
SK36 と言えば… 約1800℃ 近くまで耐えられるはずなのですが さすがにこの減りっぷりは SK34 だったんじゃない ? と小山さんに問われたジミーさんは わかりません。と一言。
男らしくて良いと思います。
SK34 でも 約1400℃ あたりまで耐えられるわけですから いや、どちらにせよ 火前ってすごいッス。 炎ってすごいッス。 アルカリってすごいッス。
これでシャコッと熾をすくっては飛ばす事が出来そうです。
これは窯の内部ですが、補修にはこのキャスタをパテのように使い ところどころ小さな修復を繰り返しています。
マエタテと窯本体の間に 50mm ほどの隙間を設け そこにもキャスタを流し込みました。
マエタテの下部を前に 50mm 張り出す事で、窯本体にマエタテを立てかけるような格好にし ある程度、傾斜させておく事で改善を図るのが狙いです。
五郎さんのサインが光ります。
情熱大陸に出ても良いと思います。
と、取り敢えずはここまで。 あとは小山さんがひとつひとつレンガを積んでいきます。 来週の月曜日にキャスタを流し込み、修復完了となります。
お前も窯作りたかったら中古レンガを安くチマチマと集めとけよ。と言われましたが 先立つものがからっきしありません。 金銭的な意味で。
それでも ひとつひとつ集めていけば何年かかろうと数が揃う。 集めようとしなければひとつも揃わない。 集めたレンガを毎日 10個 でも…奇麗に手入れして使えるようにしていけば いずれ材が揃う。 夢はコツコツ叶えるもんやで。と言われ そうですね。と応えましたが 以前 愛飲していた PEPSI NEX を安価な水に替え カッパみたいにゴクゴク飲みながら いやあ。 味気あるもの飲みたいわ。と ついつい甘い飲み物をついつい飲んでしまう私には いつになっても材はおろか PEPSI NEX を飲めるようになる…ちょっとした財すら成らないんじゃあないかと 思えてなりません。
が 気負わない程度にボチボチやっていこうと思います