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人の器


" 価値 " という言葉の持つ意味を 天地がひっくり返るほどに広げてくれたのは とある作家の本でした。

" 思考 " というものの意味を広げてくれたのも同じ作家で 本当に有り難い出会いだった。と思っています。

新たに扱うようになった土と対峙している昨今ですが それを使って成形する事で どういった価値を見出し どういう具合に自分の中の思考が変化していくのか。 楽しみでもありながら 手こずってます。

どうもこんばんは。motomanです。

最近 成形している時 ある特定の人物を思い浮かべる事にしています。

作るものによって対象は変わりますが 身近に居る人。 という縛りをつけています。

以前 " 華奢な茶碗 " を作ってくれ。と言われた事があり これには閉口しました。

" 華奢 " という言葉がどういった要素で成り立っているのか。という点も然る事ながら 人によってその定義に若干の差異が生じる。という点もまた 大きな悩みの種となりました。

随分と前の出来事でしたが、どういったわけか ふと その事を思い出し 今ならどうするだろう。と何となく考えてみた結果 そういう要素を感じる人の事を思い浮かべれば良いのではないか。と 至った次第です。

言葉は曖昧だけれど、人に重ねると分かり良い気がして その人の事を思い浮かべながらろくろに向かいます。

これは 実直で観察眼鋭く、周囲の事を第一に物事を考え行動し 人に囲まれて生き、人に囲まれて死ぬであろう人。

凛として堂々。

ひた隠そうとしている貪欲さも人並み外れたものがあり どこか罪人のようでありながら、子供のように笑う人。

彼が好みそうな形は…と こういったものになりました。

飄々とした彼は 文化を愛し、それを愉しみ 嗜み 口笛を吹きながら流れ行く人。

言葉に出来ないものを求めながら 感性を重んじる 根は過ぎるほど真面目な人。

死ぬまでに大海を見てみたいと願いつつ 蓮の葉の上で居眠りするトンカチ蛙。

これは私です。

見えた。掴んだ。と狂喜乱舞した翌日 改めて考え直してみると いや、そうでなかったかもしれん。と ブレにブレて貧乏揺すりの止まらない人。

手を抜いたわけでなく むしろ 口縁を締めまくりながらろくろを挽くも 口縁がバチバチに割れてしまう始末。

まァ でも これはこれで…自分らしくて良いんじゃあない ? と どこからか湧いてくる生来の適当さ加減を履き違え このまま焼いてみよう。とか思っちゃってる人。

たかが茶碗。 されど茶碗。

未だ扱い慣れぬ土ではありますが 色々な想いをぼんやりと感じてもらえるような そんなものを作るべく これからもこういった作り方を試してみようと思います。

黒泥で作っている酒器などもそうですが 思いついた形を思いついたように削り 出来上がった形を見て ああだこうだと感じているので しばらくは 一点ものばかり作ってしまいそうです。

そういえば 明朝から金沢へ行ってきます。 窯焚きの応援要請を受けたので。

久々の窯焚き。 何かちょっと緊張しますね

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