• SAC Bros. Company

人の器


" 価値 " という言葉の持つ意味を 天地がひっくり返るほどに広げてくれたのは とある作家の本でした。

" 思考 " というものの意味を広げてくれたのも同じ作家で 本当に有り難い出会いだった。と思っています。

新たに扱うようになった土と対峙している昨今ですが それを使って成形する事で どういった価値を見出し どういう具合に自分の中の思考が変化していくのか。 楽しみでもありながら 手こずってます。

どうもこんばんは。motomanです。

最近 成形している時 ある特定の人物を思い浮かべる事にしています。

作るものによって対象は変わりますが 身近に居る人。 という縛りをつけています。

以前 " 華奢な茶碗 " を作ってくれ。と言われた事があり これには閉口しました。

" 華奢 " という言葉がどういった要素で成り立っているのか。という点も然る事ながら 人によってその定義に若干の差異が生じる。という点もまた 大きな悩みの種となりました。

随分と前の出来事でしたが、どういったわけか ふと その事を思い出し 今ならどうするだろう。と何となく考えてみた結果 そういう要素を感じる人の事を思い浮かべれば良いのではないか。と 至った次第です。

📷 言葉は曖昧だけれど、人に重ねると分かり良い気がして その人の事を思い浮かべながらろくろに向かいます。

これは 実直で観察眼鋭く、周囲の事を第一に物事を考え行動し 人に囲まれて生き、人に囲まれて死ぬであろう人。

凛として堂々。

ひた隠そうとしている貪欲さも人並み外れたものがあり どこか罪人のようでありながら、子供のように笑う人。

彼が好みそうな形は…と こういったものになりました。

📷 飄々とした彼は 文化を愛し、それを愉しみ 嗜み 口笛を吹きながら流れ行く人。

言葉に出来ないものを求めながら 感性を重んじる 根は過ぎるほど真面目な人。

📷 死ぬまでに大海を見てみたいと願いつつ 蓮の葉の上で居眠りするトンカチ蛙。

これは私です。

見えた。掴んだ。と狂喜乱舞した翌日 改めて考え直してみると いや、そうでなかったかもしれん。と ブレにブレて貧乏揺すりの止まらない人。

手を抜いたわけでなく むしろ 口縁を締めまくりながらろくろを挽くも 口縁がバチバチに割れてしまう始末。

まァ でも これはこれで…自分らしくて良いんじゃあない ? と どこからか湧いてくる生来の適当さ加減を履き違え このまま焼いてみよう。とか思っちゃってる人。

たかが茶碗。 されど茶碗。

未だ扱い慣れぬ土ではありますが 色々な想いをぼんやりと感じてもらえるような そんなものを作るべく これからもこういった作り方を試してみようと思います。

黒泥で作っている酒器などもそうですが 思いついた形を思いついたように削り 出来上がった形を見て ああだこうだと感じているので しばらくは 一点ものばかり作ってしまいそうです。

そういえば 明朝から金沢へ行ってきます。 窯焚きの応援要請を受けたので。

久々の窯焚き。 何かちょっと緊張しますね

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