• SAC Bros. Company

卸市場


夕陽に染まる鱗雲を見やりながら、肺の芯まで吸い込んだ煙草の煙を吐き出した。 指の先を持ち上げ、煙草の先で空へと燻る白糸をぼんやりと眺めながら 幼かった頃の…雨と土の匂いに包まれた、とある夕暮れを思い出した。

あの頃と今と 自分はどう変化しただろう。

少なくとも…煙草の苦味は知らなかったな。と思い立ち、湿った風に吹かれ 仄かに赤味を瞬かせる煙草の先端に目を落とし、左の口角を少しだけ上げて苦笑した。

彼が大きく吐き出した煙は視認できないほどに薄くなってはいたが、それでも 陽に紅く照らされながら…あの鱗雲まで届くのだろうか。 その先の幼かった日の彼のところまで。 届くのだろうか。

彼は地面に投げつけるように煙草を棄て、あの日の自分に届くはずがない。と 執拗に踏みにじった。

あの頃の彼が持っていたものと失くしてしまったもの。 新たに得たものと忘れてしまったもの。 どちらが大きいだろう。 自分が酷く汚れ荒んでしまったような気がして、少し涙腺が緩んだ。 このまま少しだけ泣いてみたならば…指先くらいは届くかもしれない。とも思えたが それが叶わなかった時の事に恐怖し、涙を流す事をも諦めた。

彼はゆっくりと流れる鱗雲を見上げ ひとつ大きく純粋な空気を吸い込み、眼を閉じた。 瞼の裏に残る…あの鱗雲が消えるまで。 微かに眼に飛び込んでくる陽の光だけ感じられるまで待ち それから大きく息を吐いた。

次に彼が眼を開き、初めて見たものは ギラつくアスファルトの黒だった。 視界を遮るよう、胸の前に開いた両の手の平が妙に子供っぽく見えて嫌気がさしたけれど 彼はある種の矛盾に気付き、小さく鼻を鳴らし また少しだけ…左の口角を持ち上げた。

煙草の箱の端を弾き、飛び出た煙草を二本の指でつまみ出し 箱の上で幾度か叩いた。 彼は片方の手で、最後の灯火であるかのように守り 慎重に火を点けた。

正しく煙草を消費しながら彼は 今あるものを見つめていようと決心した。

頬を撫ぜる湿った風が心地よく 軽くなった身体は 鱗雲に向かって飛んでいけるんじゃあないか。と錯覚させたが 彼は足元の無残な吸い殻を拾い上げ、ポケットに押し込み 意識して少しだけ胸を張り、煙を吐きながら歩き出した。

ふと

ヒグラシの声に気付き 彼は鼻をすすって少し笑った

どうもこんばんは。motomanです。

という夢を昼間に見ました。 しかも起きていながら。 恐るべし白昼夢。

📷 はい。 これは何でしょうね。

狼煙のようですか。 暗闇を切り裂く雷ですか。

📷 先日、一般人は入れない 材木の卸市場に潜入してきまして。 まァ 私が入ってるんだから一般人が入れない事もないんですけれどね。

先の四天王寺の販売で知り合った方のご好意に甘え 社会見学的な意味合いも含めて行ってみた次第です。

📷 木の知識なんてさらさら持ち合わせていない私ですが、短い間とは言え 色々と見て周ってみると… お。こいつは格好良い木目じゃあないか。なんて 素人ながらちょっとはわかってくるモンですね。

販売に行った際の什器をもっと良くできんもんか。と思い その材木を探しに行ったわけですが 競りなので、当然…値札なんてものはついてません。 しかも素人ときたもんですから だいたいの相場はおろか 何という木なのかすらわからんもんで。

連れてって下さった Tさん に色々と聞きながら、いくつか代理入札をお願いする事にしました。

📷 指値アリとナシとがあり、対抗馬がいなければ 1円 でも買えちゃうよコーナーもあり いわゆる…最低落札価格の決まっているものもありで ダメ元で自分が買える範囲での入札でしたが…結果。

買えたら良いなァ程度で入札してきたもののうち、 2つ をゲットする事が出来ました。 両方とも展示に使うものなのですが、 1つ は展示台 or 什器用 1つ は仕上げ済みの木の板で、その上に品を乗せて喜ぶやつ。と 欲しいと思っていた 2タイプ のものが 1つ ずつを格安で落とせたので満足でした。

月に 1回 あるそうなので 時間 ( 軍資金!? ) に余裕が出来たらまた行ってみようと思いまーす。

何が面白いって。 せっかくゲットした材を什器に加工する時間が皆無。っていう

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ヒュッゲな生活を提供すべく三重県伊賀市に工房を、東京に営業所を構え活動しているユニットです。


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