
SAC Bros. Company
窯出し
今朝起きたらえらく頭が痛く… ちょっとこれはまじにアレなんじゃあないの!と思いながら 昼まで二度寝しましたが… ああ…体調が悪い…
皆さん風邪をひかぬよう…
どうもこんばんは。motomanです。
すでに首をかしげているフタものが1つありますが…
気にせず窯出ししましょう。
これは成功した。と言えそうです。 波模様がより繊細に浮かび上がってきました。
課題を1つ、クリアです。
奇麗に白を残せたので、これまた課題を1つクリアできました。
が、これが悩みの種にもなりました…
相方のフタはあえて作らず。
今度 時間のある時に、木で作ってみようと思っています。
口縁に塗布したのは 新しく導入した、マンガンラスター釉です。
流行にのっとって…私もやりたくなってしまいました。
結構かわいらしいですねえ。
まともに作った花器は初めてなので…
記念すべき処女作です。
まあ…他に詰められる物も特に無いし、焼いてしまおう。と。
結果がコレです。
やっぱり駄目でした。ちゃんちゃん。
この手の彫りが一番慣れているので
まあ思った通りに成形できました。という感じです。
胴を妙な形に膨らませてみた物です。 未だに…フタの首が曲がる時と曲がらない時の違いがわかりません… これは奇麗に立ってくれました。
擬宝珠から九輪にかけてのラインも崩れず、 良い塩梅です。
ううん。
フタは逆反りの方が良かったかなあ。
胴からフタの首のてっぺんにかけてのラインが…イケてないですね。
水挽きで、 今まさに開かんとする蕾のよう、緊張感のあるラインが出せたとして それに削りを加える事は…張りを損なうに過ぎないのか。というのが 私の中で疑問でした。
どうでしょう。 私の中では…成功したつもりです。
削るという行為は、マイナスの行為ではない事を制作テーマとしていて そこで疑問に思ったのが ”張り”と”削り”の関係性です。
”張り”が損なわれるようでは”削る”行為がマイナスへと働いている事になりますので 今回のこのフタものは、そういった点で仕上がりが楽しみな一品でした。 そして 削りはプラス方向の価値を付与する事ができる。と、 コレを以って証明できたと思います。 大袈裟デスネ。
まあ とりあえずは満足しました。
フタの首が焼成時に曲がってしまったのが残念です…
首のデザインもよろしく無かったし…また作ってみましょう。
いくつかは気に入った物ができましたし、 自分の中の新しい形や、その片鱗がいくつか見えた気がします。 よって意味はあった。と言えますが
これはちょっと不細工ですね^^; そうでもないのかなあ。 彫りをもっと深くすれば…気に入る物になりそうな気はします。
しかし首がえらく曲がってしまいました。
結構好きなんですけれどね。 今回のこの一連の物を削って思った事は フタのてっぺんと首の太さは、ある程度残しておいた方が奇麗に見える。という事です。
これはちょっとてっぺんが小さ過ぎ…
また、それに比べて躯体の背が高過ぎたようです。
バランスが大事ですねえ。
今回初めて、フタを載せた状態で焼成してみたわけですが 見事にくっついてしまいました^^;
ちょっと…ストロングな撥水剤を信頼し過ぎてしまったようです。 撥水剤を塗布し、釉薬を掛け さらにもう一度、固く絞ったスポンジで釉薬を剥がしておくべきでした…
いや…全体を暖める事で中の空気が膨張して 中からの力でフタが外れる事を期待しているわけだから… 中に水が入ってる時点で…空気の通り道があるから… いくら中の空気が膨張しても…その力が逃げてしまってるじゃあないか…と 半ば諦めかけた時。
カポッ
外れました------------------------------------------
次だ!次!と 湯が熱いうちに投げ込んでいきます。
ブクブクブクブクブクブクブクブク…
カポッ
カポッ
見事に全てのフタが奇麗に外れました^^ やってみるもんですねえ…
大きめの物は鍋に入りきらなかったので、おでんを炊くような でっけー鍋に湯を沸かし直し、投げ込みました。
以前おでんを炊いた時のものでしょう。
油まみれになってしまったので…焼き上がったばかりのフタものを
台所でシコシコ洗いました…
一体何の手間なんでしょう…
フリーカップに
タンブラーに
この撥水剤というのは…どうなんでしょう。 塗布すればすぐに水気が引くのが見て取れますが 乾いた後は重ねてしまっても大丈夫なもんなんでしょうか。
ちょっとそこらへん疑問に思ったので
そのうち誰かに聞くとして…今日はとりあえず
高台と高台をくっつけるようなかたちで重ねておきました…
電動ろくろに置き、中心を出しては サーッと一塗り。
ただ、その繰り返しなんですが
何か妙に…性に合うようです。
「どうもーこんちはー」と挨拶するや否や 「来たで!骨壷が来たで!」と…どうやら巷で話題になっていたようで… 「あんたほんまに骨壷作ったん?」 「キャプション、ほんまに”骨壷”でええねんな?」と言われ ( なんだなんだ…何がどうなっている !? ) と思いながら 「ええ。骨壷です。」 「”あの”骨壷でええんやんな」 「え?ええ…コツツボです」
どうやら骨壷を作ってくるというのが…相当…珍しい。と思われていたようです。 そもそも骨壷って陶磁器ですし。 私は別段何とも思ってなかったのですが… 骨壷を作る人ってそんなに居ないもんなんですかねえ。 ネットで調べた時には、結構…備前や信楽や九谷の窯元さんが作った物を目にした気がしますが。
カバンから取り出し、梱包を解いている間に…人だかりが出来てしまい… 何とも気恥ずかしい搬入となってしまいました。
皆、隣の人の顔を見て 「あんたそろそろやろ。買っておいた方がええんちゃうん?」と言い合っていました。
予約、受け付けておりますよ!
今日焼きあがった物と以前の物を見比べて… どうしようか。
と言うのも 冒頭で書いた、悩みの種というのがコレでして。 明日、堺市展の搬入へ行くのですが どれを出そうかと思案中……
初めての公募展出品ですし やっぱり入賞すれば励みになるでしょうから 入賞とは言わずとも…入選したいですよねえ。
どれが良いだろうか…
波の繊細さに関しては、今日焼き上げた物がダントツで 形状・重量も、以前の物を格段に改善できました。
ただ、気になるのが真ん中に残した白い部分で。 作り手である私が、真ん中をそうしたくてそうしたわけなんですが。 やはり一番見てもらいたいのは波模様であり… どうも白が浮き過ぎている嫌いがあるんですよねえ。
私が意識し過ぎているからかもしれませんが、まず真ん中の白に目が行ってしまいます。
んー でも、白があるのと無いのでは 全体のまとまりと言いますか”全体の締まり具合”が全然違う気がするんです。 そういう意味では、白を入れて良かった。と言えるんですが…
白と水色の境目がもっと微妙なグラデーションになっていれば そこも改善できるのかもしれません。 また1つ、新たに課題が生まれました。
とりあえず 今日焼きあがった物を出品してみようと思います。 どう足掻いても作品は焼きあがってしまっているし 今の私の精一杯の結果がコレです。 それを見て、また新たな課題を見つけられただけの事なので まあ…等身大の私。という事で。
明日は5時起きで… 灯しびとの集いのボランティア・スタッフをやってきます。 今回私は出品していませんが、来年あたりに参加させていただけたらな。と思っています。
同年代の作家さん達が集まっていて、非常に質の高い物が沢山並びます。 また、クラフトフェアなので 陶芸だけでなく、工芸全般の作家さん達が集まっています。 お暇な方はどうぞ。 十二分に楽しめると思います