- SAC Bros. Company
伊賀
とんでもない大雪でしたね。 ちょうど車検で代車を借りていたのですが、あえての軽トラを借りておいて正解でした。 マニュアル最高。 四駆最強。
どうもこんばんは。motomanです。
さて 今回は先日の窯焚きの様子でも。
なんだかんだと窯焚きを経験させて頂く機会が増え 数えてみると…昨年は 12回 ほど焚いていたようです。 実に濃い 1年 だったと言えます。 薪窯の焼成理論もそれなりのレヴェルまで理解できていると思ってます。
これから必要な事、知りたいと思う事は 先ず窯詰めのノウハウと経験ですが、こればかりはなかなかアレなので…長い目で見ようと思っています。 もうひとつ大事な事は " 狙いと結果 " です。 突き詰めれば…もちろん窯詰めこそが大きなファクタではありますが それよりも どういった " 焼き " を目指したいのか、先ずは自分の好みを知るところがスタートラインだと思っています。
つまりは 沢山のものを観る事。 可能であればどういった焚き方をするのかを知る機会があるのかどうか。が重要なところで どういった焼きを狙っているからこういった焚き方をする。という 窯場によってそれぞれある、その方なりの理論と狙い ・ そしてその結果を自分の目で観る事で 私が今、人生の中で最も興味のある " 焼き " という行程の その深みにどんどん潜って行く為の大事な何かがある。と そう考えている次第です。
伊賀で忍術ならぬ窯術を学んだ。というアレですね。
捨て間の窯詰めもやらせて頂きました。
学さんの指示の下、主に夜中の番を担当しました。 どのくらいの温度帯で燠の量の調整はどのくらいで それはどういう理由があるからで…という 至極 丁寧な指示であった為、非常に焚き易かったです。
お会いする事自体がほんと久々でしたが 色々なお話が聞けて良かったです。 人によって色々な考え方やスタイルがあるけれど、何より 作陶というものを楽しんでやってらっしゃいます。
厳しいっすわ厳しいっすわ。と念仏のように繰り返す癖を正そうと思いました ^^
学さんの窯に入れて頂いた上、苫米地さんが焚きをした品。という贅沢な小話を付加価値とし 沢山売れてくれれば良いと思います。 厳しいモンで。
いつもの黒泥のぐい呑です。 正面を決める為につけたチョボと貝目が、どうも…頬を赤らめた顔に見えます。 引き出して直ぐに水につけて急冷サせれば…表面に細かい貫入が入って面白いんじゃあないか。と試してみました。 水遁の術ですね。 が せっかく引き出してもらったんだけれど、黒泥だからあんま変化無いんだ。ごめんネ。的な顔に見えます。
事実…貫入も一切入らず、さして面白い事も特に無かったので 結局のところ。 引き出しならぬ…押し戻しの刑に処される事となりました。 この子に罪は一切無いのですけれど。
夜の冷え込みがウソのように空は冴え渡り、ぽかぽか陽気でした。 学さんの読みでは夕方あたりに終了予定。 朝から少し仮眠させて頂きました。
泥のように眠る、泥の術です。 目を閉じれば一瞬で眠りに落ちました。
その後、仕上げに入ります。
うむ。 やはり黒泥に火遁の術は意味が無い。と確信しました。 2度 とやりません。 ありがとうございました。
せっかく学さんの窯で焼いてもらえるので、伊賀焼らしいものをひとつ作ってみようかな。と さして研究もせず、今まで目にした事のあるものを頭に描いてろくろを挽いた次第ですが めっさ難しかったです。 こんな形を作って " 伊賀っぽいでしょう " とか口が裂けても言えません。
きちんと修行し直します。 何かすみません。
さすがにいきなり 1300℃ に戻してやるのは可哀想だ。少し温めてからにしよう。と 暖を取る為に焚いていたドラム缶ストーブに投げ込まれました。 確かに窯の中よりは温度が低いとは言え、こんなところにいきなり放り込んで割れませんかね ? という話にもなりましたが どうせ窯の中に戻すのだから…この程度で割れるならどうせ割れる。と もう目も当てられません。
理には適っていますが無茶ぶりというやつです。 が この子は耐えました。 崖から突き落とされたライオンの子は、強くなって帰ってくるのです。
でも私は知っているんです。 私の使っている黒泥は。 さして窯変しない。と----------------------------------
横についてじっくりと観せてもらいました。 こうしながらも、どういった狙いがあるからこういう事をする。と説明して下さるのは 本当にありがたい事で、とても勉強になります。
知識としてそれを学んだとしても、それが実際 結果としてどうなのか。というのも自分の目で確かめなければならない事で 明後日の窯出しが楽しみでなりません。 最後の燠の位置がどの辺りに持ってきておいたから…どういった景色がつくのか。 その画はしっかりと頭に焼き付けてあります。
その後 裏山を少し掘らせて頂きました。 おもしろそうな赤土をゲットしました。 次に薪窯焼成に参加する機会があるのは… 3月 。 それまでに形を色々と研究し、何か作ってみようと思ってます。
大学の同級生のしぃも遊びに来ていて その後 風呂に行き、それはそれは美味い鳥までご馳走になり 至れり尽くせりの窯焚きでした。 ありがたき事この上なし。ってやつです。 お世話ンなりました。
取り敢えず。 明後日の窯出しが待ち遠しいです。 代車の軽トラは返しましたが、スタッドレス履いた車で伊賀まで突っ走ろうと思います。 それまで 妄想の術で気持ちを高ぶらせておこうと思います。
にんにん