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天見

最近こういった写真ばかりでややこしいですが。

今回は伊賀の話でなく 南大阪は、和歌山との県境 天見 ( あまみ ) に借りていた作業場の話です。

どうもこんばんは。motomanです。

私が今、伊賀の家を ( ほぼ ) 全力で改築しているのは 人は、ものに時間や空間 ・ 時に想いを込め それを反芻する事が出来る生き物で 楽しさや辛さ 叶えた事や挫折した事 酸いも甘いもを心に刻み、糧へと変え 次の一歩を踏み出し続ける事が出来るからで 新しい門出となる場所に、後悔や甘えなどの 負の感情を残したくないからです。

📷 私の頭のネジが幾つも抜けている事や 若さ故の何とやらがあったりで 7年近く お世話になったこの作業場には 酸いも甘いも 色々なものが混在しています。

📷 神戸に行く用があり、帰阪していたので マイ草払い機を伊賀から持参し、最期の掃除をしに行く事にしました。

📷 生憎の天気で、小雨に降られながらでしたが シャリシャリと草を刈りました。

伊賀での改築や展示などで、ここ数ヶ月ほとんどまともに来れていなかったので えらい事になってました。 草刈りと言うより、草狩りと言った方が適切な気がします。

📷 私が作業場として使っていた場所。 最初はこういった感じでした。

土間に土壁 ガランとした状態。 ここが私のスタート地点でした。

📷 天見は谷間にあり、この作業場は その谷間に対して垂直方向に… さらに谷間になっているので 日照時間が異常に短く、とんでもない湿気に満ちているところでした。

山手側にある壁は根元から腐り、押せば動くほどアレだったので 思い切って破壊する事にしました。

新喜劇のセットみたいですね。って 当時もこの言い回しでブログを書いていた思い出があります。

📷 鳥さんのおやじさんが左官屋をやっているので お願いしてキレイにモルタルで土間をひきなおしてもらいました。

結果から言えば これが底冷えの元凶だったのかもしれません。

📷 当時は自動車整備工をやっていたので 仕事が終わってから、夜な夜な改築作業をしてました。

国家整備資格を取ろう。と決めてからは 毎週 土 ・ 日が朝から夕方まで講習で埋まり 月から金は朝から夕方まで仕事。

いつになったら陶芸が出来るんやろう。 と不安になったり 最初の 2年 くらいは毎日、モータースの厳しいボスに怒られっぱなしでしたが 独りで仕事がやれるようになると、どんどん楽しくなってきたのもあり。 なんだかんだで気の合うボスに、社員にならんか。と誘われたのもあり。で このまま整備士になり、週末だけ趣味で陶芸をしようかな。などと 色々と悩んだ時期でもありました。

📷 山手側の壁を作ったり、断熱材を仕込んで石膏ボードを貼り付けていったり。 多くの友人たちの手を借り、ゆっくりではありますが 徐々に部屋らしくなってきました。

📷 この頃は… 記憶が曖昧ですが 鳥さんがテナント屋から図面描きに転職したかどうか。ってタイミングだったと思いますが 彼の知識と技術を借り、慣れない大工仕事を続けてましたね。

しかし なんでこんなダサい格好してるんでしょう。 すげえなこのジーパン。

📷 陶芸資金を貯める為に始めた自動車整備工。 コツコツ真面目に働いていれば、お金は貯まるモンです。

小さな町工場だったので、基本的にはボスと私の 2人 で工場をまわしていたので 後釜問題で延び延びになってしまった事もあり、なんだかんだで 4 ~ 5年 ほどお世話になりました。

毎日 オイルにまみれながら… まさに読んで字のごとく 汗水たらして働いていた、あのモータースが私を支えてくれました。

結局、形態としてはアルバイトでしたが 半分 家族のよう 毎日 同じ食卓で昼飯を食べ、少しずつやれる仕事の幅を広げ きっちり育てて頂きました。

いずれ辞める前提で雇ってもらったわけですが 人を育てる 面倒を見る という事の大事さや、温かさを教わりました。

出勤最終日、毎日毎日 通勤と仕事で、幾度となく走った石川の土手を通った時 次の一歩へと繋がる別れだとわかっていながら 涙が止まらなかったのを思い出します。

あ、あと 身体が宙に浮くほどケツを蹴り上げられたのは良い想い出です。 たぶんマジに浮きました。

📷 念願の電気窯購入。

新設した窯小屋も、鳥さんのおやじさんに依頼しました。 ついでに。と 作業小屋の犬走りまでもやってくれました。 かなりの格安で。

有難い事です。

📷 ちょっとお金持ってたもんですから 調子乗って真空土練機も買いました。

今でも大活躍してくれてます。

この安全靴までもが懐かしいですね。 自動車整備工で働き始めてから、ず----------------------------------っとこれ履いてました。

このワークパンツは 未だ現役です。 すごいッスね。

📷 さあ陶芸だ。と こんな感じでろくろ挽いてました。

もっさい形してますね。

📷 超不真面目な学生でしたが 一応、素焼きして釉薬掛けて電気窯に入れれば陶器になる。という事は憶えていたので助かりました。

この頃からですね。 スプレー ・ ガンを使い始めたのは。

自動車整備工になろうかな。と思った理由は 車が好きだから 手先が器用だと思い込んでいたから そして 防錆塗料を吹く時にスプレー ・ ガンを使うと聞いていたので 釉薬を吹き付ける時の練習になるな。 と思ったからです。

ナメてます。

でもまあ お陰様で、釉薬はいつもスプレー ・ ガン使って吹き付ける事が出来ています。

📷 当初の目標を達成し、ようやっと陶芸をやり始めたわけですが 正直 作ったものを作業場に置いて、ビラ配りやらネットやらで宣伝すれば 地味ながらにお客さんが来て 一応… 商売として成り立つんだと思ってました。

激甘っした。

📷 右も左もわからず 販売したいけど何処で何したらええねん。 どうやったら陶器って売れるんですか。 ワタシ ナニ ツクッタラエエノ ?

焦りしかない時期でした。 ( 今も大差ないですが )

色々なものを観に行き始めた頃ですかね。

新しいバイトを始めた時期もたぶんこの頃で、そのお陰様で 陶芸を生業にしてらっしゃる人たちとの出逢いがグッと増え 色々な話を伺えたり、経験させてもらったりと 自分が何をすべきなのか 氷山の一角が見え始めてきました。

色々な土を使ってみたり 色々な釉薬を使ってみたり。 いわゆる " 作品 " と言われるものを作って公募展に出し 名を挙げるしかねえんだろう ! と 勘違いしてたという、恥ずかしい話です。

📷 こういった大鉢ばかり作っていた事もありましたね。

公募展に出しては落ち続ける。という。 今となっては笑い話ですが。

📷 とまあそんな感じで。

細かい事を言い出すと止まらなくなっちゃうので そんな感じで。

今日、作業場はこうなりました。

📷 山手側の壁、閉じんかったんかい。と言われちゃいそうですが 部屋がとても暗かったし、何となくオシャレ感が出るかな。と ちゃんとガラスを嵌めてあります。

お金の使い方を知らない過去の自分が怖いです。 若さ故。 です。

📷 谷間の谷間にある作業場の水ハケの悪さはハンパなく 雪が解けないのは当たり前。 南大阪の端っことは言え、マジに大阪か。と言わざるを得ません。

気候の良い時ですら、一度 雨が降ると… 湿地みたいに地面がベチャベチャ。 モイスチャー感が留まるところを知りません。

この経験を経て 今、手掛けている伊賀の家は 出来うる限りの手を尽くし、寒さに立ち向かえるようにしよう。と そこに落ち着くわけです。

よう こんだけ雪積もってる中、半日かけて 屋外で釉薬吹き付けとったな…

📷 奇妙な風景があったので、最後の記念に撮っておきました。

波板の上にのっかった少量の土から こんだけの… でっけー雑草が雄々しくそそり立っていました。

未だ伊賀の家の改築が途中も途中 ほんまに冬が来るまでに形になるんかい。って感じですが。 この雑草のよう たくましく生きていこうと思います。

これにて取り敢えず 私は天見の作業場の引き払い完了。 という事になりました。

色々な想いが駆け巡ります。 楽しかった事はもちろん 辛い事も山のようにありました。 色々と理由はありますが その全てが 自分が至らなかったせいだ。と捉え 次の一歩への糧へと昇華しようと思います。

帰りがけ ありがとうございました。と声にし、頭を下げてみました。 込み上げるものがあるのかな。なんてぼんやり考えていましたが 思っていた以上に気持ちは澄んでいたのは 少しは成長した証なのかもしれません。

空くらいしか見るものがないから。 という理由で " 天見 " という地名になったそうですが 私にとっては色々なものが見えました。 それに 天を見上げるというのは気持ちが良いものです。

この夜も 谷間からは赤々とした月が輝き 足下をしっかりと照らしてくれていました。

私の少し先の未来を暗示していたのかもしれません。

半分くらい欠けとったけどな

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