• SAC Bros. Company

新釉


お前の光は 何処にある

シェイクスピアの言葉です。

どうもおはようございます。motomanです。

窯出しをする日は、フタを開いた後の自分が 落胆するのか狂喜するのか…わかりません。

もっと…深い黒を纏った躯体を もっと…金閣寺に貼られた箔のような金を 私の作るものに加えられないか。と 調合を変えた釉を試してきました。

今回の窯は、その最終段階に入ったもので テストピースではなく、器に塗布して焼いたものだったので どちらに転ぶのか、フタを開くまで…わからない類の質を孕んでいました。

📷 フタを開け、焼酎グラスをひとつ取り出し その質感、肌合いを確かめ 蛍光灯の下、釉調をまじまじと見つめてみました。

📷 そのどれもが 今までになかった深い黒を纏い 赤味の強かった金が、黄色味を増し…まさに黄金色を呈していました。

表面を濡らす事で煌めく、ラメっぽさも十二分に効果を増しました。

📷 今回 焼成した物のどれもが 同じような縮れを見せていた事から 安定度がかなり増した。と言えそうです。

酒を注いだ時にどう見えるか。と 水を注いでみたところ… まさにこれが 私の欲していた景色なんだろう。と思えるほどの 煌めきを見せてくれました。

📷 コンプレッサで吹き付けた外側は、銀味が増し これまた理想へ一歩…近付いたように思います。

次の窯で この銀味が安定して獲れるようであれば…この類の釉薬は、私の中で かなり深いところまで潜れた。と言い切る事が出来るのかもしれません。

📷 器形の違いにより、見込み部に溜まる釉薬の厚みに変化が出るので 当然、縮れにも釉調にも変化が表れるはずだ。と 飯碗も作ってみました。

📷 溶かした錫を垂らしたような…奇妙な縮れになりました。

前までの調合では、厚過ぎた箇所は 折り紙の銀紙をクシャッと潰したような形と色になりましたが 最も厚みのある中央部ですら、銀に成らず 黄金色を維持したままでした。

己の内面 ( あるいは質 ) については、高い ・ 低いで表現する事が多く 方向性に関しては、目線の先で表現する事が多いように思います。 それらを三次元で位置付けした場所が、自分の現在地とするならば 私は今、光の在るところへ近付けているのでしょうか。

どうでしょう。 そもそも私は…光の在る場所へ行きたい。と そう願っているのかどうかすらわかりません。

誰もが、自分をより高みへ。と願っている中 ( X軸の +方向 ) 私は…深く深く潜っていきたい。と願っています ( X軸の -方向 ) 。

高みへ上って見える景色がどんなものなのか。と知りたいと思う心より 地中深く、闇の中へ潜り 潜り。 その先にあるのは一体何であるのか。を知りたい心の方が強いのでしょう。

ただ Y軸 はどちらへ向かえば、自分らしいのだろう。と考えてみると まったくわからないから…困ったモンです。

ま ・ そんな事はともかくとして 気に入ったものが出来た。という事実は変わりないので これに飽き足らず、自分の欲を留める事なく さらに良いと思えるものが作り出せるよう、精進したいと思います

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SAC Bros. by Motoman & Enken

Japanese Traditional Craftsman Team

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