• SAC Bros. Company

無陶


私が黒いものを好んで身に纏うのは 私は私が黒い性質の人間だと知っているからで 逆に白を纏ってみるのも悪くないかもしれない。と発想する余地は無い。

その時間が長ければ長い程 昇華するはずである。という幻想を抱いているからだ。

どうもこんばんは。motomanです。

何時 耳にしたのかは忘れたが " 本当のロックとは 音楽をやらない事だ " というセリフがあった。

私は音楽に明るい人間ではないし、ロックの真髄というものを考えた事もない。 まして 劇中のそのセリフも、冗談めいた状況で発せられたものであったが その理屈はなかなか評価出来るものだ。と感じた事を覚えている。 と言うのも 伊勢守の理念を受け継いだ石舟斎の兵法に通ずるところがあり 真剣勝負の上で、相手の命の尊厳をも重んじ 無刀に辿り着いたその精神性に近しいものを感じたからだ。

2つ の岩石が重なった形。

陶芸という道の上 そういった類の精神性は何処に在るのだろうか。と考える。

伊賀で掘らせて頂いた原土。

木槌で大きな塊を割ったものの中から 良いと思える形のもののみを選別し、ノミで少しずつカを与えて 原土の持つ荒々しさを崩さぬよう、慎重に削り出す。

それぞれがそれぞれの表情を持っていて 最も良い景色だと思えるところを最優先に。 殺さぬよう 活かす為に削り出す。

自然とその形と成っているよう 最後に 2つ に割ると 香合が出来上がった。