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獲得


明日は…今季最も寒くなるそうですね。 私は屋外で露店です。

滅多に着ない、モコモコのダウンを持って行きます。 はい。

どうもこんばんは。motomanです。

良い品がとれた。という言葉を 私はいつも " 穫れた " と記述しています。 なぜなら " 取れた " では…あっさりしているし ここはやはり 獲得した感が欲しいからです。

" 獲得 " の意味は " 努力して自分のものにする事 "

私の窯ではありませんし、 250時間 焼成のうち ほんの 30時間 ほどを担当しただけで " 努力した " とは…口が裂けても言えませんが 良い品を得た ! という喜びを加味し 敢えて言おう。

" 獲得 " であると !

どうでも良い前置きはこのくらいで 第 7 回 普限窯で焼成した品の紹介です。

主に土のテストがメインだった、今回の焼成。 2点 は胴義、その他は全て一の間の上段 ・ 右側でした。

いつもの黒土は、もうかれこれ 3度 ほど薪窯に入れて頂きましたが、これ以上の展開は望めないようです。 キレイに精製された土の限界とでも言いましょうか 何かを混ぜて土の調合自体に変化を持たせるか 何かを塗布する事なしには これ以上も以下も無いように思います。

とは言え カロリィが多い為か、この土を使った時 ここまで生地自体が深い黒になる事はありません。 それ故、この土を薪焼成する事に意味は無い。とは言えないわけですが 透明釉を総掛けし、灯油窯で焼きました。と言えば納得されてしまうような… つまりは 面白味が無いのです。

ビードロが掛かり、ほのかに緑に発色している箇所もあり よくよく見てみれば炎がどう走ったか、灰がどのように掛かったか 正面はどこか。などは見て取れはしますが それにしては…あっさりし過ぎていて何とも言い難い事は確かで。

近日中に始まる wad でのグループ展に出品しましたが 以前 サンプルとして送ったものが小林さんの心をくすぐらなかったので コレも展示には至らないかもしれません。

新たな発展を見せるかどうかはわかりませんが、次の目標としては 化粧を使った品でリベンジしてみよう。と画策中であります。

今回の焼成で楽しみだった品です。 仁さんから分けて頂いた、備前の土で成形したもので 弱い土だからヘタったりブクが出たりするんじゃないか。と懸念されていた 曰く付きの ?? 品です。 場所は一の間。

結果から言えば…よくわかりませんでした。 ただ、ご覧の通りヘタりやブクは無かったです。

問題は見込みのこの箇所です。 いえ 茶溜まりじゃあないですよ。 この…お前はバカか。と言われる茶溜まりはスルーして下さい。

底の締めが足りない場合、 S寺 に切れるのは周知の事実ですが ろくろ目も影響していない ( ように見える ) こんな切れ方は初めてです。 窯出しの時に皆さんに見てもらいましたが、このような切れは誰も見た事がありませんでした。

何なんでしょう。

これも、土の性質である " 弱いから " というカテゴリに入れて良いものなのかどうか… 実物を仁さんに見てもらおうと思っています。

同じく、備前の土で作ったぐい呑みです。 これは一の間ではなく胴義、中央の下部に入れて頂いた品です。

濃いビードロがこれでもかと掛かり、良く流れています。

備前。と言えば真っ先に想像する色味は、やはり茶色で 躯体が意外な白味を見せたのが印象的でした。

目土までもが濃いビードロを纏い、高台がえらい事になっています。 弾けてますね。

この飯碗も、土は備前 場所も同じく、胴義の中央 ・ 下段です。

見込みに灰が掛かりまくり、とんでもない厚みとなりました。

裏もぐい呑みと同様に、濃く流れたビードロが目土までもを覆っています。

意外な ? 白味を見せた箇所とビードロの緑味の箇所 その上を這う、禾目のように走る鴬色の箇所とがあり 良い景色となっています。

また、高台の内側には 鉄分が凝縮しているかのような、非常に濃い茶色に発色している箇所があります。

小山さんがいつも使ってらっしゃる土で作った飯碗と見比べてみましたが 茶色味はこちらの方があっさりとしていて、胴の白味は非常に似た感じでした。

裏側。

個人的なアレなので伝われないでしょうけれど、サインは針ではなく 竹串の尖ってない方くらいの太さのあるもので書いた方が良いな。と思いました。 いや、そんな事よりも 小山さんのと色味を比べて見た時に気付いた事は やはり口造りの問題です。

" 薪焼成で繊細な品を作りたい " という漠然とした想いがあり 特にいつもと変わらない造りで挑んだわけですが、土に含まれる…ちょっとした鉱石が 薄い部分で顕著に現れてくるのもあり 長石が溶けた箇所が、若干 毛羽立つと言いますか その辺りが気になります。

ではそれをどう解決するのか。と考えると やはり造りの問題となり、最近 考えている事とも一致するので そちらへと徐々にスウィッチしていく必要性を感じます。

一の間に入れた備前は他にもあり、もうひとつ別に 見込みが切れたものがありました。 もしかすると 胴義に入れたぐい呑みと飯碗もまた 同様に切れているのかもしれません。

ただ、釉があまりに濃いため それが露見していないだけなのかもしれない。と考えると やはり不向きであった。と結論付けて良いのかもしれませんが 再チャレンジしてみる価値は大いにありそうです。

とりあえず今回の焼成結果としては 10日焼成 でもヘタりやブクは出ない。と言えるだけで充分だったと思います。

残す問題は。 この釉をどこまで削り取るか。ですが まァ… 10日間焼成 の記念として、売るつもりが無いのなら置いておけ。 削るのはいつでも出来る。と言われ ええ、ええ。そうします。という事で落ち着いたので 使用できませんが、この状態で置いておこうと思います ^^

しかし これで飯を食いたい…

今回の焼成で、私の中で目玉であった 九谷磁土の焼締です。 以下 3点とも場所は全て一の間、上段 ・ 右側です。

正面がヘタりました ^^;

まあこれに関しては 私のろくろがヘタだから。という、悲しくも拭い切れない部分もありますが。

くっ

正面に若干、灰が掛かって緑味が出たもの。 これも同様に歪みアリ。

最後の 一点 は、どこからどのように こんなところにこんなに濃いものが付着したのか…全くわからない品となりました。

" ごはんですよ " を彷彿とさせるので これを見ながら白飯を食らえる、貧乏人に最適な飯碗です。 そうでもないですか。

以上、つまりは 磁土焼締の試みは全て失敗となりました。

気になったのはエッジの効いた箇所で 表面が爪でポロポロと削り落とせるところがあった事です。 剥がれた後は緋色と言いますか 淡いピンク色になっています。

半田くん曰く、これは薪焼成でしか見た事のない現象で 灯油 ・ ガス窯 のどちらでも現れた事が無い。との事。

九谷チームの予想によると 磁土の持つ、薄い層が何層にも渡り重なる その組成自体の特徴によって表皮が剥がれるのではないか。という事で 素焼きした半磁の品をぶつけて欠けさせてしまった時の様子を思い出すと 妙に納得できた部分があったので、今のところは そういうものである。と理解しておきます。

これから先、何故こういった現象が起こるのか 九谷チームと、何か…はっきりとした答えが出せれば良いな。と思います。

完敗した磁土の焼締ですが、これを経て ! …どうしましょう。

なるべく灰を掛けたくない。という事で、今回は全て一の間に入れて頂きました。 ただ、一の間自体が 炎が狭間穴から煙道へとストレートに流れたきらいがあり カロリィは充分なものの、焼きとしては甘かったというところがあります。

まあそれにしても歪みがキツかったわけですが それは普段と特に造りを変えていない事、限界はどこか。と その形状も構造的に強いとは…とてもではないが言えなかった事もあり 微妙な感じになってしまいました。

比較的、構造的に強い形をしていた柳井くんの品はオッケィだったので やはり私の造形がカスだった…という事です。

次回…どういう挑戦をすべきか。 そればかりを日々 考えていますが どういう挑戦をするか。を考える事は どういう焼きにしたいのか。という事と同義であり 結局のところ、そこへ帰ります。

出来る限り繊細な品を、薪焼成で獲りたい。という漠然とした想いがあり それは薪焼成ならではの特長を孕んでいるのか。という葛藤も頭をよぎり。

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