• SAC Bros. Company

生命


夜は素敵。

索敵じゃあありませんよ。

どうもこんばんは。motomanです。

多くの人にとって、素敵な夜を経験した事はあるでしょうけれど 夜が素敵な事を知っている人は…そう多くはない気がします。 📷昨日 水挽きした物達。 📷最近、こういった形に惹かれているのですが 大きさを揃えるのが非常にムズかしいです… 📷大きさは目下修行中。という事で 似た形の中でも、どんなラインが良いだろうか。と いくつか作りました。

うん。 どう見ても左ですね。 📷こんな形も挽きました。 📷削りました。

なるほど。 これは使えそうです。 📷その他諸々も削りました。 📷スタンダードなこんな物も。 📷飯碗も。 キリッと。 📷削りが終わり、明日の為に。と水挽きを開始しました。

丑三つ時からの水挽きは気合が入ります。 📷色々アレしました。 📷水挽きをすると、異様にトイレが近くなる私。 ふと水場を見てみると、バケツの中から出られなくなっているトカゲを見つけました。

きっと女性ですね。 かなりの美人です。 鶴の恩返しよろしく…丑三つ時に美しい人間がお礼に来る事を期待し 草むらへと逃がしました。 今までにこういった事は多々あるので、恩返しなんて無い事は知っていますよ。

しかし美人です。 もし私がトカゲ…いや、せめて爬虫類だったなら 奇麗な尻尾ですネ。と声を掛けていたと思います。 📷しかしまあ 彼女を助けた事が、どうだったのか そう。 あそこで干からびて死ぬ事が彼女の運命だったなら。 悪い事をしたかもしれないな。 自然の摂理に反する行為だったのかもしれない。

いや、それならば 私が助けた事もまた、運命だったのかもしれないな…

なんて ろくろに座って一服していると、灰皿に使っている飯碗の口縁に 見た事のない虫を発見しました。 アリクイみたいに鼻の長い虫です。 動きがとてもとてもゆっくりでした。

さあ 内側へ落ちてしまったら…美トカゲのように、死を待つだけになってしまう。 外側へ落ち、作業部屋から外へ出られれば…あるいは エサのある環境へ戻り…住むべき世界へと帰れるかもしれない。 見届けよう。君の運命。

結局この鼻長虫は、口縁をゆっくり。ゆっくりと周り 元の位置に戻っては…ゆっくりと口縁を周っていました。

数珠を手に掛け、珠をひとつずつ手の内へと運び数える坊主を連想しました。 始まりも終わりも無い世界。

鼻長虫のおかげで、何か大事なものの片鱗に触れた気がしました。 📷鼻長虫がアリクイを連想させたので…その流れで 水挽きをしながら、ダリの事を思い出しました。

数年前に回顧展へ行った時に聞いた話だったと思いますが ( ググってみましたが…特にそういった記事が見当たらなかったので、勘違いかもしれませんが ) ダリは蟻をモチーフにする事が多かったようで、それは彼が 死や腐敗といった意味合いを、蟻というものに見出していたから。だったそうです。

作業場の壁にはいつも大きな蜘蛛が這っているし 名前があるのかもわからないような…小さな飛行生物が飛び交っています。 外壁にはヤモリがくっつき、草むらにはバッタが潜んでいます。

トイレまでの暗闇をほんの数歩、移動するだけで カサカサ。と、私を警戒して何かが逃げる音があちこちから聞こえます。

静かな夜ですが 生命が確かに在る事がわかります。

朝方になれば ろくろの真上にあるスズメバチは巣作りを再開するし 鈴虫の数が多過ぎて…大合唱も大合唱。フルオーケストラが始まります。

かと思えば 作業場の部屋の隅のあちこちで、埃や土クズにまみれて動かなくなった 色々な虫達の屍骸があります。

ヒトが寝ているべき時間に作業をしている私は 生か死か そのどちら側に居るのか…よくわからなくなります。 彼らが死んでも私は生きているし…私が死んでも彼らは生きているでしょう。

なるほど。 これが宇宙の真理というやつか。と思いながら作業していると 空が白けてきたので、ペースアップし 逃げるように帰宅しました。

陽が傾いた頃に作業場へ行き、陽が昇る前に逃げ帰る私は 一体なんぞ ?

とりあえず 夜中は作業が捗るし、帰宅途中の 早朝の澄んだ空気と共に吸う煙草は格別に美味いし まあ 夜は素敵だ。とわかっただけでも良いかな。と思いました。 📷だがしかし

逆さを向いてとまっている彼の事が理解できなかったし 📷擬態という能力を欠片も発揮していないナナフシの事も理解できませんでした。 まだまだわからない事があるモンだ。あなどれん。

死を象徴する蟻を食うアリクイを飼っていたダリは 何を考えていたんでしょうね

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